貴方は、自分の意外な一面に戸惑った経験はないだろうか。
コインに表と裏があるように、人は或るとき突然、“もう1人の自分”に出会うことがある。
それは思わぬ窮地に立たされたとき、あるいは幸せの絶頂にいるとき。
......そして大抵、“彼ら”は人を蛇の道に誘うのだ。
前回登場したのは、モテるのに二番手になっるきらきらOL・翔子。
今回は、翔子の元カレでエリート商社マン・武(28歳)の「もう1人の自分」を紹介する−。
「あなたは本当に正義感が強い、良い子ね。お母さんの自慢の息子よ」
武の脳裏に、子どもの頃、母親に抱きしめられながら褒められた記憶がふと蘇る。
今朝も、駅のホームで座り込んでいるお婆さんをおんぶして、駅員室まで連れて行ったところだ。
大学時代から体育会のラグビー部に所......
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この記事へのコメント
世にも奇妙な物語にありそう。
子供時代の良い子の基準と大人になってからの評価の基準は違うことに気付いて欲しいし、早くお母さんの呪縛から解放されると良いのだけど。