2019.07.26
美味しい食事は大好き!でもお肉系や鮨が続くと、なんだか胃腸が疲れてくる…。
時には、「食べ疲れない優しい料理」が、これ以上なく嬉しい日もあるのでは?
元は麹町で営業していた人気ビストロ『春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)』が、祖師谷大蔵に移転し、さらにその魅力を増している。
家族や友人との大切な時間を過ごしたい名店
誰にでも、肩の力を抜いて気の置けない友人や家族と一緒に食事を楽しみたい夜がある。そんな日に訪れたいのが、2018年12月に麹町から祖師ヶ谷大蔵に移転した人気ビストロ『春風駘蕩』である。
祖師谷大蔵駅から徒歩2分。賑やかな商店街を進み、一本路地に入ってすぐに控えめな看板が目に入る。ここが『春風駘蕩』への入り口だ。
店内を包む心温まる優しい雰囲気に癒される
扉を開けると、目の前にはホッと心が和らぐような温かな雰囲気で満たされた空間が広がっている。初訪問であることすら忘れてしまいそうになるほど、優しくアットホームな雰囲気は、訪れる人全てを温かく迎えてくれるだろう。
キッチンで腕を振るうのは店主の大塚さん。ホールでワインや料理を供するのは妻のあゆみさん。夫婦で店を切り盛りしており、二人の息の合った接客もこのお店の魅力のひとつ。
食材の味わいを活かした日替わり料理が揃う
店主・大塚さんが大切にしているのは「飲み疲れない、食べ疲れない」こと。
その時期に旬を迎えた食材の味を活かし、シンプルに調理された料理は、どれを食べても明日への活力になるようなパワーと美味しさを秘めているのだ。手書きのメニューから伺えるように、メニューは毎日表情を変える。
この日1品目にオーダーしたのは「とうもろこしの冷たいスープ」。敢えてとうもろこしの食感が残るよう仕上げられたスープの中には、鶏コンソメジュレが潜んでいる。このジュレが濃厚なスープにすっきりとした口あたりをプラス。夏にぴったりの一品だ。
枠にとらわれない日本人好みの欧風料理を堪能
正統派のフレンチレストランでの修業後、イタリアへ渡り1年半ほどワインやイタリア料理を学び、その後スペインバルの立ち上げに携わるという特殊な経歴をもつ店主・大塚さん。
彼の多彩な経験から生み出される料理は、フレンチの枠にとらわれず、日本人が好む、日本人のための欧風料理。
そんな大塚さんの経験と知識が活かされ、最高の美味しさに仕上げられているのがメインにオーダーした「豪産ラム背肉のグリル」である。
独自の方法で下処理を施し、水分を残しながらしっとりと焼き上げられたラム背肉は、頬張るとなにより先に肉の旨みを感じ、軽やかなラム香がそれを追いかけるように広がっていく。
そんな絶品ラム肉には、フルーティーでありながら適度に酸もありバランスのよい「ディフィリッポ ヴィッラコンベルシーノ ロッソ‘17」(ボトル4,080円)などを合わせてみてはいかがだろう。
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