人は、“繋がり”を求める生き物だ。
幸せになりたくて友を求め、恋をし、家族を作る。
そうして幸福な家庭を築いた者は、次第に自分たちだけでは飽き足らず、よその家族まで求めてしまう。
それが、底なしの沼だとも知らずに...。
マンネリな毎日に飽き飽きしていた海野美希(36)は、夫の海野誠(38)の提案で、誠の学生時代の友人2家族と食事を共にする。
緊張の中で迎えた山本家と日向家とのランチは、それぞれの妻・山本律子と日向千花の友好的なムードによって、美希に「家族ぐるみの付き合い」への強い憧れを抱かせるのだった。
これはさらなる幸せを求め“家族ぐるみの付き合い”を始めた人々の物語。
カチャカチャとカトラリーを動かす音が、賑やかな談笑と子供の笑い声にかき消される。
ぎこちなく始まったランチ会だったが、料理を食べ始めてしばらくする頃には、当初の緊張などすっかり忘れてしまうほど楽しい時間を過ごすことができた。
久々に再会した夫たちの内輪トークがひと段落して......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
必要最小限しか人間関係持たない私からしたらとりあえずめんどくさい集まりだ