2019.04.19
「自分をバックアップしてくれる陰の立役者候補を見つけて、その人に何とかして近づき、その人を上手く利用することが昔から得意かもしれないですね。
“こんな仕事をしたい”と思えば、徹底的にコネクションを持っている人を探します。利用と言うと人聞きが悪いかもしれないですが、あくまで戦略の一つですよ」
実は、有名ブランドとのコラボレッスンや出版の話も、陰の立役者による協力が大きかったとのこと。
ニューヨークには、世界的に活躍している優秀な人が身近に多くいて、その人と上手く協力することが成功の秘訣だと話す。
そんな自信に満ち溢れたオーラを持つ彼女にも、成功の陰で友人からの誹謗中傷に悩んでいた時期があったそうだ。
本を出版し、彼女の知名度がニューヨークと日本で上がっていくと、それに伴いアンチも増えていった。ブログやSNSのコメント欄に「金儲けのために本を出した」とか「講座が役に立たない」などの心無い言葉を書かれたりすることもあった。
「アンチもファンのうち、とネットのコメントはなるべく気にしないようにしていました。でも…」
ニューヨーカーらしく強気で発言していた彼女が、言葉を詰まらせた。
そんな彼女を悩ませたのは、学生時代の同級生たちだった。彼女たちとは、社会人になってからも頻繁に連絡を取り合い会っていた。
しかし、気が付くと百合は同級生の間では噂の的になっていた。「Facebookやインスタでのリア充アピールが必死すぎて痛い」とか「夫との関係が上手くいっていないから、子育てを放棄して日本に帰ってきている」などと噂されている、と共通の友人から耳にした。
損得なく安心して接することができる(と百合は思っていた)仲間内での噂話だっただけに、ショックを受けた。それを期に、もしかしたらブログや書評のレビューで誹謗中傷のコメントをしている人達も、実は身近にいる人なのかもしれないと、一時は対人恐怖症になりかけた。
「“みにくいアヒルの子”みたいじゃないですか?みんな一緒じゃないといじめられる、白鳥になって飛び立とうとすると、足を引っ張られ邪魔される」
百合は、もともと良くも悪くも目立つタイプなのだろう。何かと噂の的になりやすいということは、容易に想像がついた。
しかし、彼女はそんな敵を一蹴し、第一線で活躍し続けている。その秘訣を聞いてみた。
秘訣①最高のパートナーを持つこと
辛い時に一番の味方になってくれたのは、ご主人だったと言う。
「どんな時も私を応援してくれて認めてくれる最高のパートナーである主人がいたから、噂にめげそうになった時も前に進むことがきました。本の出版を誰よりも喜んでくれたのも主人ですし、デュアルライフも全力で応援してくれています」
秘訣②ニューヨークと東京のデュアルライフ
そして何よりも、デュアルライフというライフスタイルが彼女を救った。
「日本だけを拠点としていたら人の評価を気にしすぎて、本当に対人恐怖症になっていたかもしれません。ニューヨークのエネルギッシュで多様性を認める空気感が“私は私”と気持ちを切り替えさせてくれました。
拠点を変えることで、気持ちを切り替えることができるというのも、デュアルライフの醍醐味かもしれません」
その反面日本では、気がつくと肩肘張って力が入りすぎている自分から、本来の自分に戻ることができる。この2つの拠点が相乗効果で彼女に良い影響を与えてくれるとのこと。
その土地によって、住んでいる人の考え方やエネルギーが存在する。「デュアルライフ」とは、単に拠点を2つ持つ自由な暮らしというメリットだけではなく、心の拠り所を2つ持つことができるという、精神面でのメリットもあるようだ。
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