あの子が嫌い Vol.17

“何の取柄もない女”が、20代最後に掴んだ大逆転。はじめは大嫌いだった女との、意外な関係の結末

上京してからというもの、私の人生はパッとしない。

地元では「かわいいリカちゃん」と呼ばれ、散々もてはやされてきたけれど。

私程度の女なら、この街にくさるほど居るー。

地元を飛び出し、憧れの人気女性誌への入社を果たした秋吉りか子(29)は、自分の"無個性"にウンザリする日々を過ごしていた。

そんなある日、中途で採用された一人の女が、りか子の前に現れる。ムッチリとしたスタイルに、やたら身振り手振りの大きな帰国子女。

りか子が虎視眈々と狙っていたポジションを華麗にかっさらっていき、思わず嫌悪感を抱くがー。

まるで正反対の二人の女が育む、奇妙なオトナの友情物語。


人気女性誌「SPERARE(スペラーレ)」で編集長の秘書として働くりか子。はじめは嫌いだった“小阪アンナ”と、気づけば友情を築き始めていた。

イケメン新メンバー・五十嵐という新たな強敵が現れた矢先、秘書のポジションで正社員にならないか、という編集長の言葉に揺れるりか子。編集部に入りたかった夢を後押ししてくれたアンナと、仲違いをしてしまう。

そして、アンナが退職をするらしいという話を耳にするが…。


五十嵐から「アンナがSPERAREを離れる」と聞かされた夜、私は自宅で一人ワインの栓を開けた。

この前まで、アンナと一緒に夢を語り合いながらワインを飲んでいたというのに、今はたった一人で真っ赤な液体をグラスに注いでいる。

—アンナが…SPERAREを辞めるっていうこと? ......


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