「誠実=結婚向き」は幻想だった…?彼の部屋で見てしまった、マジメ男の本性

仕事に適性があるように、結婚にも向き不向きがある。

どんな爽やかイケメンでも、高学歴・高収入のハイスペ男でも、残念ながら“結婚に向かない男”は存在し、数々の婚活女子を絶望させている。

この連載では、婚活中のアラサー女子が実際に遭遇したケースを基に、東京に数多生息する “結婚に向かない男”の生態を紹介していく。


【報告者】

名前:田代奈津美(仮名)
年齢:29歳
職業:出版社(美容雑誌編集)
住居:神楽坂

【今週の結婚に向かない男】

名前:杉浦哲也(仮名)
年齢:33歳
職業:大手通信会社
住居:麻布十番


「最初は、むしろ結婚向きだと思ったんです」

今回の報告者・田代奈津美は、そう言って小さく唇を噛んだ。

春めく陽気となった週末の『カナルカフェ』は、楽しげな女性客やカップルで賑わう。田代奈津美は店内をぐるりと見渡したあと、再び言葉を続けた。

「彼…哲也の、寡黙なところがいいと思ったんです。私、ペラペラと口のうまい男が苦手で。昔、そういう男に痛い目にあわされたから」

当時を思い出したのか、奈津美は思い切り眉をしかめてみせた。

「20代半ばに付き合っていた商社マンの元カレが、まさにそういう調子のいい男だったんです。サービス精神旺盛で話も面白く、女性を褒めるのがすこぶる上手かった。でもそういう男の人は必ず、彼女以外の女にも調子よく接しているんですよね。

付き合って3ヶ月も経たないうちに、彼の浮気が発覚しました。それでも好きだからと別れずにいたら、改心するどころか続々と“女の形跡”が発見される始末で…」

怒り半分、呆れ半分といった様子の彼女は、一度大きく息をはいて、こう続けた。

「だから、結婚するなら口下手なくらいの男がいいって思っていました。でもそういう男には、また別の問題があったんです」

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