田島大地さんが考える 新しいビストロの潮流とは Vol.2

コントン

content

ここでの食事はアート鑑賞の続き

curated by
田島 大地

野菜カリーライス¥1,460には季節の野菜のフリットがトッピングされる。この日はトマト、ブロッコリー、黄人参など

東京都現代美術館に併設する『content』に一歩足を踏み入れて驚いた。奥には丸いテーブルとソファが円を描くように並べられ、中央には5メートルの長テーブルが十字に、カウンターが横一文字の形で配列される。「○+-」のフォーメーションだ。このミュージアム・レストランの構想を練っていた時に、田島さんはアートをコンセプトにしようとひらめいたという。「そこで、○と+と-を組み合わせたインテリアを思いついたのです」

メニューを決めるにあたっては、多様な人々が集う美術館の性格を意識した。「老若男女、幅広い客層が楽しめる料理を意識しました。また、ベジタリアンの外国人の方も多いので野菜には特に力を入れています」ただし、「幅広く楽しめる=お手軽」ではない。天然酵母の自家製パンや十三穀米など、「食についても考えることができる」ことを意図したメニューなのだ。

『content』での食事は、アート鑑賞の続きだ。作品を味わうように食したい。

本日の野菜の御定食。筍や菜の花などの、季節野菜のロースト バルサミコソース¥1,720

本日の鮮魚の御定食はスズキのcontent畑でとれた蕗の葉包み焼き白ワインソース¥1,720

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