オトナの恋愛塾~解説編~ Vol.45

「彼とは、結婚できない…」一人暮らしの男がやりがちな“ある習慣”に、女が引いてしまったワケ

解説1:嫌いな人にはしないけれど、"一口もらう"間接キスに大きな意味はナシ


出会った日以降、私たちのLINEは会話が途切れることもなく、テンポよく続いていた。

そして迎えた初デート。彼はビール好きな私のために、『BEER&246 aoyama brewery』を予約してくれた。

「これもビールなの!?面白いし、美味しい〜!」

このお店には珍しい“ビールカクテル”のような物があり、好きなフレーバーが選べる。しかも見た目も可愛くて、とても好印象だった。


「オリジナルのビールだけじゃなく、こうやって好きなフレーバーでビールをアレンジできたり、楽しいよね」

彼の店チョイスに”good”と心の中で親指を立てつつ、私は智弘が飲んでいるフレーバーも気になり、手を伸ばす。

「智弘くんが飲んでいるのは、何のフレーバー?一口ちょうだい」

女子は、欲張りな生き物だと思う。

自分が頼んだ物以外でも、美味しそうな物やトライしたい味があったら、人の物でもつい一口欲しくなる。

だから私も、なにも考えずに智弘の飲んでいる物に口をつけた。

「梨沙子ちゃん、ビールよく飲むんだね。お酒好きなの?」

智弘は嬉しそうな顔をして、そう尋ねた。

「家にいる時は飲まないけど、結構好きだよ。智弘くんは?」
「僕も家では飲まないけど、海外旅行とかで良いウイスキーとか見つけたら、つい買っちゃうかも。家でプチ・バーができるくらいあるんだよね(笑)」

—へぇ〜お酒を集めているんだぁ。

智弘の話を聞きながら、彼の家にお酒のストックがたくさんある様子を想像する。

「そうなんだ、もったいないね(笑)ちなみに休みの日は何をしてるの?」
「掃除したり、ジム行ったり。あとはギターを弾いたりとかかなぁ。よかったら今度弾くよ」
「え?ギター弾けるの!?カッコイイね」

そう言いつつも、私は段々と嫌な予感がしてきた。

たまに音楽好きの人たちで、オリジナルの歌を歌ってくれたり、知らない曲を演奏したりしてくれる人がいる。

しかし正直に言うと、聞いている女性側からすれば大して嬉しくはない。むしろ、どういう反応をすればいいのか分からなくて困っている人が大半だと思う。

「あと、たまに釣りも行くかな!梨沙子ちゃんは、釣りしたことある?」
「ないけど、楽しそうだね」
「そしたら、今度一緒に行こうよ。僕が教えるから」

—釣りは行きたくないなぁ・・・。

寒そうだし、全く興味が持てない。しかし初デートで露骨に嫌な顔をするのは失礼だろう。そう思い、笑顔を保って適当に受け流していたが、本音は嫌だった。

何だか多趣味な智弘。そして、その趣味についていけなさそうな私。

初デートで、少しだけ彼に距離を感じ始めていた。

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