最後の恋 Vol.1

最後の恋:「美人じゃないのに大好きだった…」エリート外銀男がずっと忘れられない、35歳の元カノ

人はいつだって、恋できる。

だが振り返ったときにふと思うのだ。

あのときの身を焦がすような激しい感情を味わうことは、もうないのかもしれない。あれが「最後の恋」だったのかもしれない、と。

それは人生最高の恋だったかもしれないし、思い出したくもない最低な恋だったかもしれない。

あなたは「最後の恋」を、すでに経験しているだろうか…?

この連載では、東京に住む男女の「最後の恋」を、東京カレンダーで小説を描くライター陣が1話読み切りでお送りする―。

今回は、外資系投資銀行に勤める男性・悠(35)の話。


―あれ、由梨子さん…?

12月も終盤に差し掛かった、ある週末。

広尾の日赤通りを車で走っていると、真っ赤なスカートを履いている女性に目がいった。

髪は栗色のくせ毛で色素が薄く、足早で駅に向かう彼女の吐く息は白い。その姿にすっかり目を奪われていたら、青信号に気づかず後......


【最後の恋】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo