ーただ、結婚していないというだけなのに。
30代独身だというだけで、蔑まれ虐げられ、非難される…。その名も、独身ハラスメント。
それとは一切無縁だったはずの莉央(33)は、ある日突然、独身街道に再び投げ出される。彼女を待ち受けるのは、様々な独身ハラスメントだった。
—結婚だけが幸せの形だなんて、誰が決めたの…?
そんな違和感を強く抱く莉央。自分なりの“幸せの形”を見つけるため、奮闘の日々が始まるのであったー。
アパレルブランド「Noemie(ノエミー)」のブランドマネージャーとして働く莉央は、結婚式目前に突然婚約破棄をされてしまう。
独身街道を再び歩き出した途端、既婚女子・優子からの独身ハラスメントや、周囲からの「美人なのにどうして結婚してないんですか?」という発言にウンザリさせられる。
そんな矢先に、取引先の年下男・将暉(まさき)から、「あなたが独身でよかった」という発言をされ、莉央は動揺していた。
ー私って、そもそも結婚したいのかなあ…。
莉央は、昼休み中のオフィスでサンドウィッチを片手に、ぼんやりと遠くを見つめていた。
莉央が深いため息をつく理由。それは、昨晩母親から電話で、お見合いの話を打診されたせいである。
『知り合いの息子さんなんだけどね、どうしてもっ......
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この記事へのコメント
「結婚してなくても魅力的」なんて言葉、
同性に言われるよりも、やっぱり男性が言ってくれないと安心できないんだよねー