2014.01.21
裏ストーリー満載の、忘れがたきサプライズ麺 Vol.2一流の技術でこそ実現する 20種類以上もの練り込み麺
いまでは定番化している翡翠麺を、1980年に日本(おそらく世界)で初めて作ったのが橋爪製麺。そんな功績もある、創業65年の老舗製麺会社を知らない人は多いかもしれない。しかし、一度はここの麺を口にしたことがあるはず。というのも有名ホテルの7割、また名立たる中華の名店や一流シェフが、橋爪製麺の麺を御用達にしているからである。#そんな橋爪製麺が、実は昨年、広尾にレストランをひっそりとオープンさせた。気になる麺のオーダー時に、サプライズはやってくる。色鮮やかな数種の生麺がお盆にのせられ、胸躍るプレゼンテーションが始まる。すべては野菜や薬味を練り込んだプレミアム麺で、この店でしか食べられないものもちらほら。ごぼう麺、椎茸麺、四川山椒麺、コラーゲン麺などなど、かつて見たこともない個性豊かな麺は、それぞれの特性を生かすため形状もバラバラ。そして茹でる前からほんのり素材の風味が漂うほど濃厚。練り込み麺はつなぎのバランスが難しくコシを失いがちだが、橋爪製麺は社長自らの高い技術力から、食感を保ちながら風味満点の麺を作り上げる。スープが麺に味をつける、そんな概念を覆すかけそばは、口に含んだ瞬間に一番のサプライズがやってくる。