黒塗りの扉 Vol.7

すでに罠に堕ちているのは、夫か妻か…。ジリジリと追いかけてくる、規則正しい革靴の音

東京のアッパー層を知り尽くし、その秘密を握る男がいる。

その男とは…大企業の重役でも、財界の重鎮でもなく、彼らの一番近くにいる『お抱え運転手』である。

時に日本を動かす密談さえ行われる「黒塗りの高級車」は、ただの「移動手段」ではない。それゆえ、上流階級のパーティではいつも、こんな会話が交わされる。

「いい運転手を知らないか?」

一見、自らの意思などなく雇い主に望まれるまま、ただ黙々と目的地へ向かっているように見える運転手が。

もしも…雇い主とその家族の運命を動かし、人生を狂わせるために近づいているのだとしたら?

これは、上流階級の光と闇を知り尽くし支配する、得体の知れない運転手の物語。

ようこそ…黒塗りの扉の、その奥の…闇の世界へ。

これまでのあらすじ


自らの手腕で成り上がった男・環利一(たまき・としかず)。利一は、新たに雇った運転手・鈴木明(すずき・あきら)の身辺調査を始め、その結果を別荘で彼に突きつけた。だが鈴木は、利一が雇っていた調査員・佐藤の存在にすぐに気づき、自身に関する情報を自ら佐藤に渡したと言うのだった。


「今すぐ佐藤さんにお電話されては?そして私が言っていることが本当かどうか、環さまご自身の耳と直感で…確かめられてはいかがでしょう?」

まるで自分の身の潔白を示すためのような、鈴木明の提案。その腹は相変わらず見えないままだが、利一は言われるまま従ってみることにした。

「そだ......


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この記事へのコメント

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No Name
アキラが利一に、聡美から何度も自分に電話が来ていることをわざわざ言ってるのは何故??
彼のことだから確信犯だろうけど、利一を動揺させた上で、自分は困ってしまいます、雇い主様にご判断を仰ぎます、的なポーズ。ほんと底知れない。
2018/10/13 06:5732
No Name
はあああああー!朝から動悸がやばいー!!!
2018/10/13 05:3631返信3件
No Name
揺さぶりかけてきましたねー!!!
義母からの差し金?いやまさか…
2018/10/13 06:3419
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