35歳のヤバい女 Vol.16

“結婚”目前なのに...。35歳の独身女が、ハイスペ彼氏のプロポーズを喜べない理由とは

ー女の市場価値は27歳がピーク、クリスマスケーキの如く30歳以上は需要ゼロなんて、昭和の話でしょ?ー

20代の女なんてまだまだヒヨッコ。真の“イイ女”も“モテ”も、30代で決まるのだ。

超リア充生活を送る理恵子・35歳は、若いだけの女には絶対に負けないと信じている。

周りを見渡せばハイスペ男ばかり、デート相手は後を絶たず、週10日あっても足りないかも?

しかし、お気に入りのデート相手・敦史が26歳のCA女を妊娠させたことをきっかけに災難が続く

そんな中、7歳年下の美青年・光一と、ついに交際をスタートさせた理恵子。しかし、光一のヤバい一面が徐々に明らかになっていく...。


「子ども産む気、ありますか?」

光一の言葉が、理恵子の胸に生々しく突き刺さる。

「...やだ。そんなこと...、急に聞かれても分からないわ。考えたこともないもの」

理恵子は思わず、ヘラヘラと照れたように微笑んで見せた。

だが、35歳の独身女が“出産”という一大イベントを全く意識しないなんて有り得ない。

万一今すぐ妊娠したとしてもすでに高齢出産となるし、周囲にもツラい不妊治療に励んだり、独身であれば卵子凍結を真剣に検討している女もわんさかいるのだ。

「なら...この機会に、考えてみてくれませんか?」

光一は綺麗な顔を歪めて懇願するような眼差しを向けるが、理恵子はどうしても目を逸らしてしまう。

長年「見て見ぬフリ」をしてきた、“出産”という不可抗力のタイムリミット。

その致命的な弱点が、陽の目に晒されるようで怖かったのだ。

「俺...理恵子さんとは、真剣に将来を考えたいんです。つまり、結婚とか子どもとか...」

「え...」

理恵子がうまく反応できずに戸惑っていると、光一は半ばヤケになったように続ける。

「真面目な話、理恵子さんの年齢のこともあるから、近いうちプロポーズしようって思ってたんです」

しかしこの衝撃発言は、理恵子の耳にどこか他人事のように響いた。

【35歳のヤバい女】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo