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  • 30歳、わたしの改造計画 Vol.3

    鈍感な男心が、遂に動く…!「二人で飲みにいかない?」と男が思わず誘ってしまった、30歳美女の秘訣

    ―30歳。

    この年齢をひとつの節目として、自分を見つめ直す女性は多い。

    ちょうど仕事での責任が重くなり、壁にぶち当たる頃。また恋愛でも、経験をそれなりに積んだがゆえに素直になれず苦戦するのだ。

    彼女たちは、これをどう乗り越えていくのだろうかー?

    美人で頭もよく、仕事もできると評判の美琴(みこと)は30歳を迎えたばかり。同じ会社の同期・旬(しゅん)に片思いしているが、告白はおろか、後輩・葵(あおい)との関係の真偽すら確かめる勇気が出ない。

    人気者の葵に負けぬよう、自分改造計画をスタートさせるが、開始早々仕事でトラブル発生。途方に暮れていたが、皆の力を借りながら、無事に問題を解決させた。

    そしてついに恋愛にも進展の兆しが・・・?


    ―やっぱり、これもいいな…。どうしよう、決まらない!!

    ふと鏡に映った自分を見て気分がアガるのなんて、もしかしたら初めてかもしれない。

    来週金曜日、会社の創立50周年を祝うパーティーが開催される。全社員が集結する盛大なものになるらしく、今日はその日のための衣装を買いに来たのだ。

    ―旬もいるしなぁ…。

    美琴は試着室で、思わず鼻歌を歌い出しそうになる。それは先日後輩のしおりから、あることを聞いたからだった。

    「先輩!大ニュースです。葵ちゃん、社外に彼氏いるって!」

    しおりが息を切らして報告してきたのは、新商品のトラブルが解決した後のことだった。

    美琴が旬と葵の関係性を聞けずにいるのを知っていたしおりは、トラブル解決のお祝いランチと称して、葵を誘い出してくれたらしい。

    「これでもう、気にせず旬さんを誘えますね!先輩最近ますます素敵だし、絶対いける♡」
    「ありがとう!次こそ、デートに誘うわ!」

    自分自身に活を入れるよう、美琴は背筋をシャンと伸ばしたのだった。



    「お客様、いかがですか!?」

    試着室の外から声が聞こえ、美琴はふと我に返る。

    「そちらのワンピースも素敵ですが、お客様にはこちらもお似合いかと…!」

    店員に勧められたのはセットアップ型のパンツスーツで、いままでの美琴なら絶対に選ばないだろうやや細身のものだった。下半身が目立つことを恐れ、手に取ることすらしなかったアイテムだ。

    しかしもはや欠かせない存在となった『SUHADA 肌リフト STEP』は、履いた瞬間にヒップが上がり、シルエットが一瞬で整う。美琴が気にしていたヒップ下のたるみもどこへやら、たちまちバランスのとれたスタイルに早変わりだ。

    もちろんきつい締め付けや、息苦しさは感じない。ショーツ感覚で履けるため、美琴は別のデザインのものも買って、毎日のように愛用している。

    鏡に映る、そのパンツスーツを着た自分の姿を美琴はとても気に入った。ゆったりとしたワンピースドレスとは一味違う、凛とした魅力を感じたのだ。

    「…チャレンジしてみようかな。」

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