親友の助言
−ダメだ、悶々とする…。
モヤモヤとした思いを、誰かに聞いて欲しい。
芽衣は仕事帰りに急遽、大学時代からの親友・絢香の自宅を訪問することにした。
絢香は27歳という適齢期で結婚し、すでに一児のママである。
外資金融勤めの夫は毎晩遅いらしい。突然家にやってきた芽衣のことも快く迎え入れ、パスタ、サラダ、スープなどを手際よく準備してくれた。
絢香は昔から非常にサバサバとした性格だが抜群の包容力があり、芽衣にとって心の拠り所とも言える存在である。
「…それでさぁ、別れ際に『俺好みの服を着て』とか言われちゃって」
「え?何それ嫌なんだけど」
絢香は話を一通り聞き終えた後、芽衣の言葉をいともバッサリと斬った。
「女の服装のことをとやかく言う男に、ろくな奴はいないよ?」
「みいちゃん、ちゃんとお椅子に座って」と娘に注意した流れで、絢香は右手を振りながら芽衣にそう忠告する。
「やっぱ、そう思う?」
絢香の言葉にはいつも謎の説得力がある。
やはり剛はやめておいた方がいいのかも…。そんな風に思いながら絢香に向き直ると、彼女が右手にはめたオシャレなリングが目に入った。
「絢香のそのリング、可愛いね」
「あ、これね。YOOX(ユークス)っていうイタリア発のECサイトで買ったんだけど、すごい気に入ってるんだぁ。
子供を産んでからは好きな時に買い物に行くこともできなくなっちゃったから、家に居ながらオシャレなものが買えるって本当に助かるんだよね。
しかもハイブランドのインポート物がかなりお得に買えるし、サイズ変更や返品交換も14日以内なら無料でできるの。芽衣も絶対好きだと思うよ!」
「YOOX?へぇ…見てみようかな」
芽衣がもともと大好きなインポートファッションが割安で買えるなんて、ものすごく魅力的である。
ウキウキとする心が、表情に出ていたのだろうか。
絢香は芽衣の顔をしばらく見つめた後、ゆっくりと語りかけた。
「だいたい、男に合わせてるようじゃ大切にされないわよ」
…そして実際、その言葉通りの出来事が起こってしまうのだった。
▶NEXT:10月5日 金曜更新予定
“彼好み”を演じれば愛される?…そんなわけはなかった。
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■撮影協力
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