• PR
  • レストランとパウダールームのいい関係。 Vol.2

    未知の料理と出合うレストラン!東京でも最先端すぎると話題の3軒を徹底取材!

    ナパのワインとアートピースのような料理にため息。
    『AZUR et MASA UEKI』


    グルメ激戦区でもある西麻布で異彩を放っているのが、こちらの『AZUR et MASA UEKI』だ。フレンチの鬼才・植木将仁氏とカリフォルニア・ナパバレーの名門ワイナリー『AZUR WINES』がタッグを組み誕生したワイナリーレストランである。

    植木氏といえば、南仏で修業を積み、帰国後は東京や軽井沢で数々の名店を手がけてきた海外からの評価も高いシェフ。そんな植木氏が、日本の食材と伝統文化をフレンチを通して伝えることが料理のコンセプトだ。

    そこにカリフォルニアを中心とした最上級のワインを合わせ、極上のマリアージュを体験できるのがこの店の醍醐味である。

    店は西麻布の交差点から徒歩2分ほどの静かな裏通りに立地。外観は一面ウッドの壁で、店内の様子が伺えないことに、逆に期待感が高まる。


    ■ワインの貯蔵庫を模した、コンセプチュアルな空間。


    店内に入ると、まずはウェイティングスペースに通される。そこは、ワインの貯蔵庫をイメージした空間で、コバルトブルーのチェアがウッドのアーチと絶妙にマッチ!

    なぜ青を選んだかといえば、『AZUR WINES』の醸造家が南仏生まれであり、ナパのワインハウスでも青が多用されているから。コート・ダジュールの代名詞である色の青が、ナパを経由して東京にも引き継がれているのだ。


    低めのチェアーに腰かければ、あたかもリゾートにいるような寛いだ気分に浸れるだろう。秋になれば暖炉が灯り、花器には大きな木が設えられ爽やかな緑に癒やされる。

    店全体がワインカーヴをテーマに作られていることもあり、古木や石も駆使され、どこか温かみさえも感じる。


    ■ゲストが驚く料理の数々。アートピースのような一皿


    さて、いよいよ料理を見ていこう(すべてアズールコース 11品¥15,000から)。

    最初にテーブルに置かれたアミューズ「陽光きらめく中で」は、なんと盆栽!もとい、実は本物のブドウの木で、食べるのは実としてついている部分のみだ。

    ブドウの実を収穫するように手でつまんで口に入れると、それはヴィシソワーズとコンソメのゼリー。このように、全メニューに料理のストーリーを表すこのようなタイトルが書かれ、食べるものの想像力をかきたてる。


    そして植木シェフのスペシャリテのひとつが、次にくるその名も「甘美なる憂愁」。フォアグラのキャラメリゼや海老、チョコレートなど異なる甘みを含む7つの食材を並べ、すべてを一緒に食べることで五味が口の中に広がるという逸品だ。

    そこに『AZUR WINE』のロゼを合わせることこそ序盤のハイライト。口内でロゼが食材に寄り添う瞬間に、舌も心も喜ぶ!


    次に提供される「鮎のコンフィ」は、まさかの紙の上に登場!テーブルと一体化する紙にのせることで、鮎がまるで泳いでいるようだ。ソースは鮎がとれた天竜川近隣の森に実るブルーベリーや蓼(たで)の実から作っている。

    鮎と交互に「カリフォルニア・サンタバーバラ」のリースリングを口に含めば、青りんごのような爽やかさが鮎の苦味と重なり、これぞ夏の口福といったマリアージュだ。


    さすがワイナリーレストランとあって、すべてのペアリングが秀逸。比較的エレガントなワインを選び、過度な掛け算は決してしない。


    「料理にストーリー性をもたせるほかに、名残と旬のはしりを意識しています。素材の情景が思い浮かぶようなお皿にしたいですね」と植木シェフは話す。


    ■円のイメージで統一された空間が料理の余韻を一層強くする


    店内のアートは、オーナーがナパの丘や降り注ぐ太陽をイメージしてデッサンをし、左官職人が仕上げたオリジナル作品。このアート作品にも踏襲されているが、店内をよく見るとラウンドされた造りが多い。


    テーブルからアートまで、目につくものが丸みを帯びているため、柔らかな印象を与え、リラックスするから料理をより美味しく感じられる。

    奥のアートの先にはパウダールームがあり、こちらはシンクを含む個室という珍しいタイプで、気兼ねなく身だしなみを整えることができる。


    パウダールーム内もラウンドデザインが特徴的で、優雅な気分が途切れることがない。丸みを帯びたデザインは、どこか安心感を感じる。


    室内にはオーガニックのハンドローションやマウスウォッシュ、ルームフレグランスも置かれ、女性にとってのポイントも高い。

    そういった細部にまでホスピタリティとセンスのよさが感じられ、自分が特別なゲストといった気持ちになれるのがこの店のサービスの真骨頂。

    すべては、美しきイノベーティブ料理とワインを存分に楽しんでもらうため。結果、訪れる者は、西麻布という都会のど真ん中にして、非日常的な夜を過ごすことができるのである。

    【レストランとパウダールームのいい関係。】の記事一覧

    もどる
    すすむ

    おすすめ記事

    もどる
    すすむ

    東京カレンダーショッピング

    もどる
    すすむ

    ロングヒット記事

    もどる
    すすむ
    Appstore logo Googleplay logo