カラカラに乾いた喉に流し込む冷えたビールは、夏に欠かせないワンシーンだ。
せっかくなら間違いなく美味しくて幸せになれる名店で、夏の至福のひと時を過ごしたいもの。
旬の野菜や夏に美味しくなる鮨を合わせれば、文句なしに最高と言えるはず!
洋食文化を発信し続ける老舗『たいめいけん』
三代にわたり日本に洋食文化を発信する昭和6年(1931)創業の老舗洋食店『たいめいけん』。
昭和レトロな雰囲気の店内に入り、ビールとともにまず味わいたいのは「トマトサラダ」。糖度の高いアメーラトマトを、フレンチドレッシングで味付けし、旬を迎えた力強い美味しさを存分に堪能できる逸品だ。
添えられたコールスローも、『たいめいけん』の名物のひとつ。マスタードの爽やかな辛味が、ビールをすすませてくれるのだ。
『たいめいけん』を語る上で欠かせないのはやはり「タンポポオムライス 伊丹十三風」。故・伊丹十三監督のオムライス愛から誕生した同店看板メニューである。
ふわふわのオムレツにスッと一筋ナイフを通すと、パッと華が開くようにチキンライスを半熟卵がとろ~っと覆う。
オムライスには贅沢に採れたて卵3個を使用。チキンライスと濃厚なオムレツのハーモニーは、間違いない美味しさだと安心させてくれる。
合わせてオーダーして欲しいのが1週間かけて作られる「ビーフシチュー」。
ベースとなる本格デミグラスソースは、牛タンやバラ、スジ、香味野菜などの旨みを凝縮し、口に入れた瞬間に深い旨みを感じることができる。
そこにホロホロになるまで煮込まれる牛肉の食感や、今が旬の小ナスやオクラ、人参などの野菜が加わって、極上の味わいに仕上げられている。
洋食の持つ懐かしく、深みのある味わいに寄り添うのは、やはりふくよかな味わいと、芳醇な香りを併せ持つ、ヱビスビールだろう。
ほっと安心できる美味しさを味わいたいときには訪れてみてほしい。