真夏のホムパの最終兵器、現る
聡史は待ってましたとばかりに、真夏日に相応しいアイスコーヒー用の限定カプセル「イスピラツィオーネ・シェケラート」と「イスピラツィオーネ・サレンティーナ」を取り出した。
「暑いしアイスコーヒーでも淹れようと思うんだけど、みんなの好みはどっちかな?」
「イスピラツィオーネ・シェケラート」は、イタリアの定番“カフェ・シェケラート”を楽しむために作られたブレンドで、スパイシーでココアのような香りと香ばしさが特徴のしっかりとした味わい。
「イスピラツィオーネ・サレンティーナ」は、ナッツのようなアロマと口当たりの良さ、ロブスタ豆ならではの力強い味わいを合わせ持つバランスの取れたブレンドで、アーモンドミルクを加えればクリーミーな味わいも楽しめるアイスコーヒーだ。
聡史がそれぞれのコーヒーの特徴を説明すると、ゲストの3人は珍しそうにカプセルを眺めている。
「わぁ、思ったより本格的なコーヒーなのね...」
「へぇ。なかなかオシャレじゃん、聡史」
一人暮らしの独身男の家で本格的なコーヒーが飲めるのは、やはり新鮮なようだ。
そして亜美は特に“ネスプレッソ”に興味津々のようで、聡史の隣でコーヒー作りをじっと眺めていた。
「イスピラツィオーネ・シェケラート」と「イスピラツィオーネ・サレンティーナ」のレシピは、“ネスプレッソ”のホームページで確認し、事前に演習済みである。
レシピと言ってもとても簡単なもので、氷とガムシロップ、そして冷たいアーモンドミルクを加えたグラスにエスプレッソを注いでいく。
「わぁ、いい香り...」
キッチンにほんのりと漂うコーヒーの香りに、皆が反応する。やはり、食後のコーヒーは誰もが欲するものなのだ。
「お待たせ」
あっという間に出来上がったコーヒーは、見た目からして涼しげで、暑い季節にピッタリだ。
「...すごく美味しい。まるでカフェみたいなクオリティだわ」
「やっぱり、夏に飲むアイスコーヒーは最高!」
アイスコーヒーを口にした女性陣はすっかり寛いでいるし、その様子を見た潤也も、「コレいいな。ネットで買えるの?」なんて聞いてくる。
酒で盛り上がるホームパーティーももちろん楽しいが、こうして落ち着いてコーヒーを飲み、ゆっくり会話をする時間も、やはり悪くない。
そして、これまで緊張でうまく会話をできなかった聡史であるが、大好きなコーヒーを口にしたせいか、気持ちが落ち着き、自然体で亜美との会話を弾ませることもできた。
「素敵なお部屋に美味しいコーヒーってよく似合う。良かったら、また聡史くんのお家に遊びに来たいな...」
すると彼女の口から、そんな大胆な発言が飛び出した。
一瞬面食らって息を飲んでしまった聡史だが、ここで再び挙動不審に陥っては元も子もない。
「も...もちろんだよ!それと...良かったら、今度は二人で会えないかな?」
思い切ってそう言ってしまうと、亜美は少し恥ずかしそうに俯きながらも、「ぜひ」と小声で答えてくれた。
―やったぞ...!!
勢いに乗った聡史は、早速前のめりでデートの日程までその場で決めてしまったが、亜美は嬉しそうにニコニコとアイスコーヒーを飲み続けてくれていた。
こうして苦手意識のあったホームパーティーは、当初の心配なんて馬鹿らしく思えるほど大盛況に終わった。
さらに聡史は「オクテ」という男の汚名も挽回し、憧れの女性とデートの約束を取り付けることに成功したのだった。
―Fin
聡史の気持ちを落ち着かせた「イスピラツィオーネ・シェケラート」と「イスピラツィオーネ・サレンティーナ」の詳細はこちら!
さらに、シェーカーで作るカクテルのようなアイスコーヒーのレシピをこちらで公開中!
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