2018.07.19
レストランとパウダールームのいい関係。 Vol.1夏から秋にかけては、テラスが気持ちいいシーズン。そこで、今回は東京でも屈指の人気を誇るテラスレストランを徹底取材!
そこで見えてきたのは、テラスが評判のお店には、ファシリティ、サービス、そしてお料理に至るまで徹底した“おもてなしの心”が貫かれていることだった。
各店、一体どんなおもてなしの心があるのか。東京を代表する人気テラスの秘密を紐解いた!
※前回までの連載はこちら
※こちらの店舗は、現在閉店しております。
都内最大級の広さを誇るテラスで国産・大国牛のTボーンを堪能する贅沢!
『NoMad Grill Lounge』
ビジネスマンが行き交う赤坂や紀尾井町などからも近い、高層ビル『東京ガーデンテラス紀尾井町』。
2016年にオープンした、こちらはその名が示すとおり、テラスがウリ。象徴ともいえる名物テラスを有するのが、4Fにあるステーキハウス『ノマドグリル・ラウンジ』だ。
■43席を用意!都内でも圧倒的な広さを誇るテラス
東京の中心にして、テラスの広さはなんと330㎡。都会に現れた公園のような広さ。ウッドデッキとなっており、開放的なスペースだ。
ここにリゾート仕様のゆったりとしたソファを43席用意。腰をおろせば、リゾートホテルのテラスにいるようにリラックスできる。
また、テラス外を見れば、視界を遮られることなく、お堀(以前、ここにお城があった痕跡)や首都高、赤坂方面のビル群を眺めることができる。まさに東京の中心にいることを実感できるロケーションだ。
ちなみに、夜は夏限定でビアガーデンとなり、ビールやカクテルをフリーフローで提供(¥6,600〜)。
スタンディングで楽しむゲストも多く、特に週末の夜はテラスパーティーのような盛り上がりをみせる。
■食べるべきは、国産牛の旨さに開眼する「Tボーンステーキ」
絶好のロケーションのテラスでいただくべきは、「大国牛のTボーンステーキ」(¥14,000〜)。Tボーンというと、東京のステーキハウスでは海外産の肉を使用するのが大半。しかし、ここでは“日本らしさ”をテーマに国産にこだわっている。
特に海外からのゲストに国産牛の美味しさを知ってほしいという思いで銘柄を選び、現在は島根県の大国牛を採用。
赤身の味わいがしっかりしているため、熟成は20日ほどで十分という。
噛めば脂身の甘さ、赤身の滋味深さを舌に感じられて、さらにジューシー!国産Tボーンの魅力に目覚めるだろう。
付け合わせには、ぜひ「シーフードプラッター」(¥6,800)を。国産オイスター、サーモンマリネ、オマール海老などが入り、シャンパンや白ワインの最高のあてとなる。
また、併設する『Old Wine Bar MILLESIME』では、1980年代のブルゴーニュやボルドーを中心に毎日15~20種類のワインをグラスで提供するサービスをスタート。
ヴィンテージワインをグラスで楽しめるとあって、ワインラバーから大好評だ。
■豪華なダイニングや牛のオブジェが楽しさを演出
テラスの広さも魅力だが、ダイニングもまた雰囲気がある。いずれも全面裁ち落としのガラスを配しているため、こちらも開放感があり、洗練された空間だ。
ダイニングとエントランスの間には印象的な牛のオブジェが連なり、牛の端がパウダールームの入り口に。
ユニークな作りであり、ここで写真を撮影する人も多い、まさにフォトジェニックスポット。その下には待つ人用に椅子が置かれ、さりげないホスピタリティがうれしい。
ウッドを基調とした店内と変わり、パウダールームは黒い石が基調。このコントラストがテラスでの高揚感を一旦、落ち着かせてくれる。
パウダールームは天井も高く間接照明も効いてスタイリッシュ。シンクの台には大理石が使用されて高級感も存分だ。
この空間に合うようにと選ばれたのがTOTOのウォシュレット一体形便器。海外からのゲストが驚くのが、トイレのリモコンの隣に設置されている“音姫”。
自分の音を軽減できるのはもちろん、節水にも繋がる事実を知ると、「そんなところにまで気遣いが!」と驚くという。
都心ながら、圧倒的な広さを誇るテラスと、日本食材のプレゼンテーション。そして、パウダールームでの気遣いに至るまで細やかなホスピタリティが徹底されている。
これぞ日本が誇るレストランの理想のカタチと言えるだろう。
【レストランとパウダールームのいい関係。】の記事一覧
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