愛しのドS妻 Vol.5

愛しのドS妻:弱った心の隙間に入り込む二番手の女…誘惑に負けてしまった、男の後悔

−可愛かった妻は、どこに消えた?–

いつの間にかドSと化してしまった妻に不満を抱く既婚男性は、きっと少なくないはずだ。

青山でイベントプロデュース会社を経営する、平野貴裕(ひらのたかひろ)・35歳もそのひとり。

ほんの出来心から、取引先の奈美子と不倫関係に陥った貴裕。すでに関係は解消していたが、奈美子からの手紙が華に見つかってしまう

浮気相手を特定した妻は、奈美子に慰謝料を請求。

勘弁してほしいと懇願するも、華から「慰謝料を支払わせるか、そうでないなら離婚する」と迫られ、貴裕は奈美子の代わりに300万円を用立てる

さらには華に言われるがまま、300万円の高級時計まで買わされた貴裕。

しかしそこまでしてもなお態度を変えない華に、貴裕はとうとう我慢の限界に達する。


ホテルの部屋で


入り口から3歩でベッドにたどり着くような、狭い部屋。

部屋を占領しているダブルベッドに、貴裕は大きなため息とともに倒れこんだ。

「あなたのことを、一生許さない」

時計を買わせるまでは幸福そうに微笑んでいたくせに、ブティックを出た途端に態度を変えた華の言い草。

これにはさすがの貴裕も、我慢の限界に達した。

自宅に戻る気には到底なれず、赤坂のビジネスホテルに避難することにしたのだが…。

−やっぱり、セルリアンにしておくべきだった。

圧迫感のある、無機質な天井を見つめながら後悔するが仕方ない。

奈美子の代わりに300万円を用立て、さらにはショパールブティックで300万円の時計を買わされた直後だったから、少しでも安いホテルにと考えてしまったのだ。

しばらく、家に帰るつもりもなかった。

着替えなど必要な荷物は華の不在を見計らって取りに行けば良い。

妻にも、少し冷静になってもらわねばならない。

しかしこの数日後、貴裕はこの時の自分がいかに浅はかであったかを深く反省することとなるのだった。

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