大阪LOVERS Vol.3

「そうなんだ!ウケる!」大阪男子が一瞬で黙った、東京女子の“お食事会必勝パターン”とは

あなたが大阪に抱くイメージは、どんなものだろうか?

お笑い・B級グルメ・関西弁。東京とはかけ離れたものを想像する人も少なくないだろう。

これは、そんな地に突然住むことになった、東京量産型女子代表、早坂ひかりの大阪奮闘記である。

結婚も視野に入れて付き合っていた隆二と離れ、大阪で孤軍奮闘することを決意したひかり。

しかし着いて早々、先輩の淳子から大阪の“鉄の掟”を叩き込まれて意気消沈することに。そんな時に出会ったばかりの絵美子から、お食事会に誘われて…?!


―意外といっぱいあるのね。

大阪で過ごす初めての土曜日、ひかりはYou Tubeで大阪に関連する歌をかたっぱしから聴いていた。

演歌歌手が悲恋を嘆くものから、関西のアイドルグループがたこやきについて熱く語っているものまでいろいろあったが、大阪弁の歌詞を聴いていると、自分が大阪にいることを改めて実感する。

“大阪のやり方で勝負する。それが、大阪鉄の掟やで“

淳子にそう言われてから、大阪の良い面を見つけるよう意識して仕事に臨み、なんとか1週間を乗り切った。心身ともにくたくただ。

「1週間やっと終わりました。疲れたよー!はやく会いたいな」

隆二に送ったLINEは既読になっているが、午後2時を過ぎてもまだ返事はない。物理的な距離が離れていると、こんなに返事が待ち遠しいだなんて想像もしなかった。

まるで、高校時代にガラケーが鳴るのを待っていた自分に戻ってしまったようで、少し笑えてくる。

電話してみようかな、と迷っていたら、村上絵美子からメッセージが届いた。初日に連絡先を交換したあと、簡単な挨拶とスタンプのやり取りをして以来だ。

「今日16時で上がるので、ごはんどうですか?営業チームとその友達もくるので、プチ歓迎会兼ねて、お好み焼きいこー!」

当日のお誘いに少々面食らったが、今日は特に予定もない。

―これも大阪を学ぶいい機会だわ!

「お誘いありがとうございます!本場のお好み焼き、楽しみ~!」そう返信し、急いでクローゼットに向かった。



「ごめんなさい!お待たせしてしまって…!」

待ち合わせ場所に指定された泉の広場にたどり着くまで、改札から20分近くかかってしまった。同じ日本のはずなのに、まるで初めて来た国みたいだ。

なんとか待ち合わせ場所付近にたどり着き、派手なワンピースを着た絵美子が大きく手を振っているのを見つけたときは、心からほっとした。

「うちも今来たばっかりやから大丈夫!それにしてもひかりちゃん、前会ったときスーツやったから、一瞬誰かわからんかった!その靴めっちゃかわいいやん!」

ありがとう、と言いながら、ガラスに映る自分を確認する。

お好み焼きにふさわしい服装がどんなものか悩んだ挙句、無難なネイビーのワンピースを選んだ。その分足元は華やかに、ビジューモチーフのついたウエッジソールを合わせて、万人ウケするスタイルにした。

「今日は営業の男の人らと、その友達も呼んでくれてるねん。あと女子は私の同期と淳子さんを誘ったから、全部で8人くらいの予定!」

―合コンってわけじゃないけど、隆二に言ったら怒るだろうな。

ふと気になってスマホを確認したが、返事はまだないままだ。

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