改めて『星のや東京』を徹底取材して分かった!『星のや』はおもてなしの日本代表だった
■おもてなしの真髄!『星のや』が誇る、デザインと機能が融合したバスルーム
前述で「菊」の部屋はラグジュアリーリゾートのヴィラのようだと触れたが、このバスルームもまさにそう。ホテルや旅館のバスルームの域を超えた広い空間で、デイベッドまで設置(ちなみにデイベッドがあるのは「菊」のみ。
「百合」「桜」のバスルームはガラス越しに寝室と一体化し、隠したい場合はスモークをかける仕組みになっている)。
バスルームに最大のこだわりがあり、それが“日本旅館”をうたう『星のや東京』の真髄なのだ。下記、細部までわたる心づかいと、そのポイントをお伝えする。
・ダブルシンク→ふたりで同時に仕度ができる
・ティッシュボックスとコップが竹製→軽く使いやすく、和の趣が増す
・バスタブが深く蛇口がかけ流し風→客室でも温泉気分が味わえる
・化粧鏡に朝用と夜用のライトがつく→女性が化粧の濃さを調整しやすい
・今治タオルへ柔らかく軽いタオルを別注→女性がタオルで髪を巻いたときに重くないボリュームとなっている
・LIRIOという国産ブランドによる5ステップの基礎化粧品とボディクリームを用意→身軽に宿泊できる
また、バスルームの戸と棚には日本人にゆかりの深い栗の木を使用しており、この木が空間に温かみを与えている。
そして、レストルーム。戸をひくと自動でカバーが開き、約8割の外国人ゲストがその瞬間に“WOW!”と感激するとか。Instagramのストーリーにその動画をアップするゲストも少なくないというから、相当インパクトが強いのだろう。
使用しているのはTOTOのウォシュレット一体形便器。トイレの中でもウォシュレットと陶器を一体化させた最高峰のトイレだ。
その質感と優美な曲線が和の空間とマッチし、まるでひとつのインテリアとも言える。
スタイリッシュにして、ジャパニーズ・テクノロジーの最先端も搭載。一見して、わかるユニバーサルデザインも好評で、どの文化の人でも瞬時に理解できる。まさに、デザインと機能性の融合といえるだろう。
ダークグリーンに塗られた壁紙により落ち着いた気持ちでバスルームを利用でき、広さも十分。時間を忘れてしまう空気がここにはある。
洗面台が同室内にあることも外国人ゲストからすると、大層珍しいらしく、驚く人が多い。
細部まで考え抜かれ、厳選されたアイテムがそろう。されど、過度な主張はなく、ただただ気持ちよく過ごせる。
『星のや東京』のバスルームには、日本のおもてなしの心が集約されているのだ。