花の第1営業部 Vol.2

花の第1営業部:代理店マンが夜な夜な開く“会合”には、女には分からぬ駆け引きがあった

瑛太たち広告代理店のメンバーは、何かと理由をつけては飲みに行く。

今日はチームメンバーの結束を強めるという名目で、瑛太と航、そしてデジタルイノベーション部のメンバーで、女子大生グループと“会合”を行なっていた。

場所は、六本木交差点からすぐ近くの『エミリアーノ』のカラオケ付きVIP個室。

「じゃあ、今回の競合プレゼン勝利を祈念して“夜の”キックオフミーティングを始めたいと思います!チームリーダーである瑛太さん、乾杯のご発声よろしくお願いします!」

“昼の”キックオフミーティングで大活躍だった航は、テンション高く、会を進行していた。

「じゃあ、皆さん、今度のプレゼン頑張りましょう。乾杯。」

どこか力無い瑛太の発声に、ここでも航からのツッコミが入る。

「瑛太さん!どうしたんですか?普通の乾杯じゃないっすか。いつものあれやってくださいよ!瑛太さんが得意な、盛り上がる乾杯。じゃあ僕がやっちゃいますよ。“いらっしゃいませー!”」


「おい、航。いくらなんでも先輩の持ちネタを先にやるなんて僭越だろ」

航に他の先輩から指摘が入るが、特に気にする様子はなかった。それくらい、今日の航は気を良くしているのだろう。

「なにそれー、ウケるんだけど」

今日の“会合”の参加者である女子大生・エリは“いらっしゃいませー!”が気に入ったようで、その後何度も“いらっしゃいませー!”と乾杯を繰り返していた。

いつもは控えめで先輩の瑛太を立てる航だったが、この日は終始、会の主役となっており、女性陣からも人気が集まる。

「航さん、一人だけ先に“コンバージョン獲得”しないでくださいよ」

みんなに隠れて、女の子とLINEを交換していた航に、デジタルイノベーション部の後輩が茶々を入れて、場はさらに盛り上がっていた。

そんな様子を、瑛太は冷めた目で見ていた。

これまでずっと“会合”でも中心にいたことしかない瑛太。だがこの日は、一人で静かに飲むしかなかった。

−このままじゃやばいな……
−そうだ、あいつなら協力してくれるかもしれない。

騒がしい室内でポツンと座る瑛太の頭には、ある同期の顔が浮かんでいた。


▶Next:3月30日 金曜更新予定
持つべきものは同期?!。戦友コウジ登場。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

この記事へのコメント

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No Name
瑛太、、女子大生と飲んでる暇あるならデジタル勉強しなよ。飲み会ばっかに頼ってて肝心な事パッパラパーな35なんてエリートでもなんでもないわ!
2018/03/20 06:3999+返信2件
No Name
コンバージョンもわからず代理店やってるなんて大丈夫?笑 そんな人がリーダーなんてリアル感ないなぁ。仕事できる設定なのに、飲み会でもわかりやすくテンション下がるのも、全然ダメじゃん。
2018/03/20 06:0988返信3件
No Name
35歳の大人の男が女子大生と飲むという時点で引く。あとコールがホストみたいでダサい(笑)
2018/03/20 08:4680返信6件
No Name
日本人なんだから日本語で喋れー!さっぱりわからん。
2018/03/20 06:0555返信2件
No Name
自分は〇〇だから、と言って勉強しない人、本の一冊も読まない人は出世しないと思うよ!というか仕事が出来る人だったら、飲む前に気になってそれくらい勉強するはず。
2018/03/20 06:4844
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