好き、じゃなきゃ結婚できない。
でも好き、だけでも結婚できない。
東京で勝ち組でいつづけるには生まれ・学歴・収入・ビジュアルが複雑に絡んでくる。欲望と打算と、認めたくない妥協と。
勝ち組と言われる結婚をした夫婦たちは、どう折り合いをつけハイスぺ婚に至ったのか?
披露宴で聞かされる新郎新婦の馴れ初めなんて、正直もう聞き飽きた。ハイスペ婚の真実、知りたくない?
まず妻側の人生を覗いてみよう―。
超絶美女、美香(33歳)専業主婦の場合
グランドハイアットの『フィオレンティーナ』に現れた美香の美しさに、思わず息をのんだ。
美しく整った顔立ちはもちろんのこと、陶器のような白肌が、33歳とは思えない上質なツヤを放っている。一目でそれと分かるブランドの宝飾品を身に着けているが、それらが霞んでしまうほどだ。
店内にいる男性客が、一斉に美香を盗み見ている。その視線の熱量にこちらがドキドキしてしまうが、美香は慣れっことばかりに余裕の微笑みを浮かべた。
大学時代はミスコンに誘われ続けたというが、ミスコンに出場することは、自分の価値を下げると判断し断り続けていたという。そんな自己分析能力も持ち合わせている美香は、何をどう思い結婚を決めたのか…?
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実家は、千葉です。といっても東京駅まで30分で来られるので充分都会だと思うんですけど。父は一部上場企業で部長をしていました。母は専業主婦で、近所でも綺麗と評判の自慢の母です。
高校は県内屈指の進学率で有名な公立に通っていました。その頃から、文化祭の度に他校の男子からしつこく口説かれ続けていました。でも、なんか違うなって。自分には雑誌に出ている様な、私立大学の付属高校のお坊ちゃまから選ぶ権利があるのにって思っていました。
ナンパされる自信はあったので、文化祭の度に慶應のある日吉まで遠征したりもしたんです。…でも、彼らの仲間意識ってすごいんですよ。
私が千葉の公立高校と分かった途端、女のランクを2つ位下げているのが手に取る様に分かるんですよ。だから、私の美貌に釣り合う男性と出会うには、大学で彼らの仲間になるしかないと思ったんです。
この記事へのコメント
弁護士って、外見普通以下の人は、馬鹿な派手めの女に引っかかる人多すぎる。事務職のアシとか。地味なことに劣等感あるのかもしれないけれど、本当にもったいない。