残念極まる男 Vol.3

「子供は何人欲しい?」結婚願望を匂わせて女を有頂天にさせる、イケメン跡取り息子37歳の秘密

一流の仕事につき、高い年収を稼ぐ東京の男たち。

世の中の大半の女性が結婚を夢見る、いわゆる“アッパー層”と呼ばれる人種である。

しかしその中でも、ハイスペであるが故に決定的に“残念な欠点”を持つ男、というのが存在するのだ。

元彼を35歳の美女・恭子にとられて傷心中の瑠璃子は、彼を忘れるためにハイスペ男との出会いを積極的に繰り返すが、なぜか残念男たちを次々引き寄せてしまう。

瑠璃子が出会う、“残念極まる男”たち。あなたも、出会ったことはないだろうか?

これまでは、自撮り大好き・ナルシスト男女より優位に立ちたがる商社マンに出会ってしまった瑠璃子。さて、今週は…?


—瑠璃子ちゃん、先日はありがとうございました。良かったら今度あらためて食事に行きませんか!?

起き抜けにベッドの中で、ケンジからのLINEのメッセージを見た途端、瑠璃子は驚いて飛び起きた。

ケンジとは、2週間前に『トラットリア イルフィーゴ インゴルド』で開かれた食事会で出会った。それは、瑠璃子の大学時代の同級生・マイに誘われて顔を出した食事会だった。

ケンジは、群馬・高崎に本社を構える自動車部品の専門商社の3代目だ。現在は父親が代表取締役となっているが、ゆくゆくはケンジが継ぐことになっている。

「高崎に住んでいるんだけど、今日はたまたま都内に出張があったから。俺ってツイてるよね」

爽やかな笑顔で話すケンジをはじめに見たとき、30代前半くらいだと思ったが、実際彼は37歳だと言う。優しそうで明るい上に、育ちの良さがオーラとなって溢れているケンジに、瑠璃子は好印象を抱いた。

しかし食事会の最中、ケンジは幹事のマイとばかり話していたので、こうして自分にデートの誘いを送ってきたことを、瑠璃子は喜ばずにいられない。

—ケンジさん、先日はこちらこそありがとうございました!是非お食事に行きましょう。

そう送ったところで、ふと気がついた。

そういえば彼は高崎住まいのはずだ。そうなると、平日に東京へ来るのは遠いだろうし、来たとしても終電の時間が気にかかる。食事は休日の昼間に限定されるのだろうか?

しかしケンジは、仕事でちょくちょく都内に泊まりがけで来ているから、平日の夜で問題ないと言う。こうして瑠璃子はケンジと数日後ディナーに行くことになったのだった。

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