恋の大三角形 Vol.7

恋の大三角形:本命彼女の前で、私の存在は消される…気づいてしまった、残酷な現実

東京を生きる女たちは、もう気がついている。

「素敵な男の隣には、既に女がいる」という事実に。

自分が好きになるくらいの男を、他の目ざとい女たちが見過ごすはずがないのだ。

取材先のスリランカで知り合った商社マン・洋平(30歳)と運命的な出会いを果たした彩花(26歳)。

しかし洋平には、付き合って2年になる彼女・繭子(29歳)がいる。彼女の存在に気づいた彩花は夏美のアドバイスのもと略奪を企て、ついに初デートを実現。

良い雰囲気になり、別れ際「また会おう」と言われたのにも関わらず、その後洋平からの連絡が途絶えてしまう。実は洋平の彼女・繭子が釘を刺していたのだ。


彩花side−連絡は、必ず来る…?


はぁぁぁ…。

自分でも予想以上に大きなため息が出て、Girls Tripのオフィスに響いた。

前に座る夏美さんがじろり、とこちらに目だけを向けるのに気づき、私は慌てて口を押さえ視線をPCに落とす。

あれ以来、洋平くんから連絡はない。

かれこれ2週間以上、LINEのトークルームは、私が送ったメッセージが既読になったままだ。

実は既読スルー3日目、私は早くも耐えきれず、夏美さんに「洋平くんから連絡が来ない」と愚痴ったのだが、彼女は何てことないという顔で私の泣き言を一蹴した。

「洋平くんなら、そのうち連絡して来るわよ」

いったい何を根拠に言っているのか不明だが夏美さんの口調は断定的だったから、私は一筋の光としてその言葉を信じていた。

その代わり絶対に自分からしつこく連絡しちゃダメ、という夏美さんの忠告をどうにか守って毎日をやり過ごしているものの、日が経つごとに不安は増大していくばかりだ。

そもそも洋平くんには、彼女がいる。

初デートがあまりに楽しかったからつい見て見ぬふりをしたくなってしまうけれど、それが現実。

−やっぱり彼女が大切なのかな…。

そう考えるだけで、胸が痛い。

しかし弱気な考えは、さらなる不運を呼んでしまうものだ。

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