青田買いのスゝメ Vol.6

「初めて♡」が嬉しいのは男だけじゃなかった。女も年下男に「初めて」を教えたい!?

結婚に適した男は、30歳までに刈り取られる。

電車で見かけた素敵な男は大抵、左手に指輪がついている。

会社内を見渡しても、将来有望な男は30歳までに結婚している。

そうして「青田買い」に目覚めた、大手不動産会社勤務の奈々子(28歳)は、幸せを掴むことができるのか・・・?

先輩社員・中村の罠にまんまとはまってしまった奈々子。会議中、突然立ち上がり中村を睨みつけた新入社員の田中が、奈々子を救う!?


−リリリリリリリリーン!

枕元に置かれた携帯電話がけたたましく鳴り響いている。

眠い目をこすりながら応答すると、電話越しに優雅なクラシック音楽が聞こえてきた。

「おはようございます。田中です。岡田先輩が起きられたか心配になりまして、目覚まし代わりにお電話差し上げました」

田中の声で一気に目が覚めた奈々子がベッドの周りを見回すと、昨日着ていた洋服が床に散乱していた。

化粧も落とさずに寝てしまったらしく、砂漠のように乾燥した肌に絶望する。

「あー、ありがとう。って、その音楽はなに?!」

「二日酔いの頭痛には、クラシック音楽が良いらしいです」

田中の言う通り、重度の二日酔いのようだ。視界がぼやけ、全身がユラユラと揺れているような感覚だ。それに、とにかく頭が痛い。

「昨日って、結局どうしたんだっけ?」

昨夜のことを思い出そうとうしても、お酒を飲んでいる断片的な記憶しか浮かばない。かろうじてある記憶は、なぜか田中が泣いていたことくらいだ。

「ラーメンは後日になりましたので。あ、遅刻しないでくださいね。それでは」

奈々子が、ラーメン?と聞き返しているとブチっと電話が切れた。

枕元の目覚まし時計に目をやると、始業1時間前。急いでシャワーを浴び、身支度をすませて会社に向かった。

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