私たちは、東京にいる限り夢を見ている。
貧しい少女にガラスの靴を差し出す王子様が現れたように、いつかは幸せになれると。
だが必ず、自分が何者でもないと気づかされる時が来る。
神戸から上京し、港区女子へと変貌を遂げる真理亜と、その生き様を見つめる彩乃。
彼女たちが描く理想像は、現実なのか、それとも幻なのか...
上京初日から華やかな生活を送る真理亜。その一方で、劣等感を覚える彩乃。しかし遂に男性の力を借り、変わり始めた彩乃だったが...
「彩乃ちゃん、その靴今季の新作?可愛いね。」
真理亜と『ザ・ラウンジ by アマン』でアフタヌーンティーの約束をしていた木曜日の午後。
私は最近手に入れた、15万ほどする今季新作の靴を意気揚々と履いていた。
「そうなの、お店に行ったら一目惚れしちゃって。 」
......
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この記事へのコメント
もう勝手にうじうじしてて〜
カラッと明るい真理亜の恋愛模様が見たくなってきた。
いつまで経つまでも、人が羨ましくて仕方ないんだろう。
可哀想な子。