私たちは、東京にいる限り夢を見ている。
貧しい少女にガラスの靴を差し出す王子様が現れたように、いつかは幸せになれると。
だが必ず、自分が何者でもないと気づかされる時が来る。
神戸から上京し、港区女子へと変貌を遂げる真理亜と、その生き様を見つめる彩乃。
彼女たちが描く理想像は、現実なのか、それとも幻なのか...
ずいぶん冷え込むようになった、表参道の並木通り。
私はショーウインドーの前で、かれこれ10分くらい立ち尽くしていた。
見つめる先には、約60万するシャネルの鞄があった。
頑張って働いたとしても、1ヶ月のお給料でも到底足りない。だけど、頑張ったら何とか買える気もするマ......
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この記事へのコメント
前回の出会いから考えて、親友とは思えないし。
あまり人のこと言えない。