二世を狙え! Vol.8

二世を狙え!:愛する女性も手放さねばならぬ。有名政治家を父に持つ二世の、知られざる苦悩

生まれた時から勝ち組。

そう言われる一方で、「親の七光り」「二代目は会社を潰す」と揶揄されることもある二世たち。

親の潤沢な資金を受け継ぎ、悠々自適に暮らしているようにも見える彼ら。

そんな彼らの生態を暴いていこう。

これまでに、身分を隠しながら嫁を探す幸一郎や親の資産格差で悩む、慶應幼稚舎出身の航平、急に没落した鉄平などを紹介した。

今回は?


<今週の二世くん>

名前:貴弘
年齢:30歳
職業:大手テレビ局勤務
年収:約1,200万
居住地:六本木
親の職業:政治家

忘れられない、人がいる。


貴弘は、有名な政治家を父に持つ。とは言っても貴弘自身は全く政治に興味がなく、自分の好きな道で生きている。

親譲りの恵まれた体格に、田園調布にある、まるで城のように広い実家。そしてどこへ行っても“先生”と崇められる父親の権力を子どもの頃から目の当たりにしてきた 。

そんな彼は最近、日本が誇る大企業の愛娘との婚約が決まった。

全てを手にし、何不自由なく暮らしているように見える貴弘。しかし彼の心中は、複雑だった。

「本当は学生時代から付き合っていた彼女と、結婚したかった。」

そう漏らす貴弘。二世の心を掴んでいたのは、意外にも“ごくごく普通の”、一般家庭出身の女性だった。

「今の相手は、親が決めた結婚相手。学生時代から付き合ってた愛美は、可愛くて無邪気で、ちょっと強気で。結婚するなら彼女がいい、と交際当初から意識していました。」

華やかさも知性も兼ね備えていた愛美。大学のサークルの後輩で、貴弘の一目惚れだった。

愛美の家庭はいわゆる中流家庭だったが、人に対する思いやりの心で溢れていた。聞き上手で、二世ならではの苦悩に対してもよき理解者であった。

しかし世間は、いや、政治家の親はそんなに甘くない。

交際4年目の春に、両親に愛美を紹介したところ、一喝された。

「まさか結婚は考えてないんだろう?」と。

理由は、家庭環境の違い。ただ、それだけで反対された。

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