日曜日の女 Vol.5

日曜日の女:図々しさは大スター以上?多発する自称インフルエンサー女の心理とは

東京には、都合の良い勘違いをしている女が多い。

麻布十番で会員制サロンを開いている麗子のもとにも、毎週のように勘違い女が現れる。

麗子は毎週日曜日になると、その週に出会った女たちを振り返るのを趣味としている。

先週は、SNS自慢が激しい麻子を紹介した。

さて、今週麗子を驚かせた女とは?


<今週の勘違い女>
名前:松尾カナ
年齢:29歳
職業:自称「インフルエンサー」

「私は一般人ではない」という自負


ー 人は誰しも、自分を「ひとかどの人物」として扱って欲しいという欲求を持っている。

そんなことを初めて本で読んだのは、麗子が大学生の頃だった。

自分の店を持つ前から接客業に関わる麗子が、常に念頭に置いている言葉でもある。

会員制リラクゼーションサロン「angelle(アンジュール)」は、麻布十番という土地柄モデルや芸能人の客も少なくない。

だが、彼らが麗子に対して「私はモデルよ」「芸能人なのよ」という尊大な態度をとることは稀だ。

ほとんどの場合、彼女たちは仕事や人間関係で疲弊した心身を癒しにやってくるため、完璧に無防備なオフモード。

また常日頃から周囲に賞賛され取り巻きも多いからか、店ではフラットな関係を望むことが多い。

しかし、最近店に現れるようになった松尾カナは違った。

「松尾さん、インフルエンサーさんらしいですよ。」

最初の施術を担当した陽子が言うには、カナはInstagramに1万人を超えるフォロワーがいるという。

曰く、最近の「インスタバブル」は止まるところを知らない勢いで、フォロワーが1万人を越えれば沢山の仕事の依頼が絶えないというのだ。

だからというのが本人なりの理由かもしれないが、初回会計時にカナは驚くべき一言を口にしたのだ。

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