値段はお手頃でも味は本格的!食通も唸る品川の美味なる名店3選

行き交う人々のエネルギーに溢れるターミナル駅、品川の駅前では、数限りないレストランが日夜しのぎを削っている。その中には、地元民に愛される名店が確かに存在する。そこで、品川民に人気の高い3軒を厳選。そこは、味はもちろん、価格も大満足の名店だった!

麻婆豆腐¥1,600。写真は2人前。仕上げにかける花椒は豊かに香るが、味わいはいたって優しく繊細。こうした独自性が『直城』の真骨頂

洗練の美味で東京の中国料理を牽引
『チャイニーズレストラン 直城』

昨今、勢いを増す東京の中国料理店だが『直城』は開店して12年。日本人の感性を映す郷土料理で業界を牽引してきたパイオニアだ。

しかし、山下直城オーナーシェフは「ひと回りしちゃいました(笑)」と、こちらが拍子抜けするほど自然体。先駆者としての気負いは全くなく、その姿勢に心も和むのだ。

定番は何といっても麻婆豆腐だが、ほかに梅菜扣肉(メイツァイコウロウ)といった一品も。梅菜とは中国東部・浙江省の発酵食品で、高菜の塩漬けを干したもの。扣肉は豚バラの蒸物のことで、仕上げるまで半日もかける。

四川料理でない?の問いに「日本人はカテゴライズが好きですけど、僕自身はどこの料理ということでなく、お客様にとっての美味しいをただ追求してきた」とまた笑顔。

確かに、ほど良く辛い麻婆豆腐からは優しさが滲み出ているし、梅菜扣肉もどこか懐かしい香味。集う客層も、家族連れから年配夫婦、仕事帰りのビジネスマンまで多彩で、誰もが笑顔。店内を占める空気感に、長く愛される理由を知る。

右上はレバー。粒マスタードを添えて提供。左上は手羽先とぼんじり。手前は抱き身、せせり、ハツ、ハツもと。串ものはコースで7種が登場

ひと工夫を惜しまず、豊かなアイディアで焼鳥文化を発信!
『瀧口』

7年前、初めて『ミシュランガイド東京』に焼鳥店が掲載されたのが起爆剤となり、東京には多くの個性的な焼鳥店が続々とオープン。コースで提供する店も多いが、『瀧口』は日本の食文化をよりグローバルに伝えるためのメニュー構成を視野に入れた。

店主の瀧口雄吾さんは大阪出身。「たとえば大阪だったらお好み焼き、たこ焼きなどどの町でも食べられるソウルフードがある。上京したときに東京のソウルフードは焼鳥じゃないかと思った」と話す。

季節の前菜の盛り合わせ。料理は¥4,900のおまかせコースの一例。レタスのおひたしや鴨のテリーヌ、鶏胸肉の梅肉和え、ささみのヅケの握りなど盛りつけも美しい

魚に旬があるように、鶏にも必ず旬がある、という考えのもと、季節によって扱う鶏の銘柄を変えるのが、身上。京懐石やイタリアン、フレンチで腕を磨いた経験を生かし、季節の前菜や一品を織り交ぜたコースを提供する。

ささみの漬けには大葉とバルサミコをしのばせ、胸肉をももの皮で包んだ串ものの〝抱き身〞にはビーツのホイル焼きを添えるなど、グローバルな価値観を持つ人が多く集う品川において、枠にとらわれない発想の豊かさが人気の秘密だ。

「焼きは強火の近火」という店主の瀧口雄吾さん。余熱で火を入れ、肉汁をしっかりと閉じ込める。

しっとりと落ち着いた大人のための空間。品川という場所柄、カウンターの半分以上が外国人客で埋まることも多い。

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