東京マザー Vol.16

東京マザー 最終回:女が母親になっても手放すべきでない、いくつかのこと

子を産み、子を育て、家を守る。

昔からあるべき女性の姿とされてきた、“良妻賢母”。

しかしその価値観は、現代においてはもう古い。

結婚して子どもを産んでも、男性と同等に働く女性が増えた今こそ、良妻賢母の定義を見直す時だ。

レコード会社で働くは、恋人からプロポーズされた。だが、育休から復職した先輩・佳乃を見て、子供を育てながら仕事を続けることの大変さを目の当たりにして、将来の自分を不安に思うのだった。

今回は2年後の彼女たちの姿をお届けしよう。


メールを送信し終えると、希は重たいお腹をかばうように席を立った。

妊娠33週になり、産休に入るまではあと1週間。後任への引き継ぎも順調で、休暇に入る実感がじわじわと沸いてきた。

プリンターから紙を取り再び自分のデスクに戻ってパソコンを見ると、メールが1通届いていた。
......


この記事へのコメント

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No Name
この小説の佳乃は寿退社の志保のように私がこんなに不幸なのは全てだれかのせいがない。
女としても数倍、志保よりも上です。
あかりちゃんは、ひなちゃんみたいに聞きわけない子でもないようですしね。
母親の影響は大きいです。
志保夫婦にこの夫婦を見習ってほしいものですが、志保の自己チュー性格では、無理かも
2017/10/14 08:414

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