ハイボールやジャパニーズ・ウイスキーが注目されている今、料理人たちもウイスキーとのフードマリアージュに挑戦するレストランが増えてきた。
そこで東京カレンダーでも、ウイスキーとのマリアージュを提案!
東京カレンダーのグルメアワード「レストラン オブ ザ イヤー2016」の受賞店『サッカパウ』とジャパニーズ・ウイスキーでおなじみの「富士山麓 樽熟原酒50°」にオファー。
よりよいお互いの個性を活かしたマリアージュを実現するため、『サッカパウ』のシェフと「キリン」のマスターブレンダーに各々のモノ作りに対する考え方を語り合っていただいた。
お互いの考えを理解したうえで緻密に作られた極上のハンバーガーを是非ご堪能あれ!
伝統に敬意を払い挑戦する。それがふたりの流儀
田淵:この企画のため下調べをしていたのですが、国際的なウイスキーアワードで「世界最優秀」になられたんですね、おめでとうございます。
田中:ありがとうございます。しかし、ここからが真のスタートです。これでやっと世界と同じ土俵に立てた。それが率直な感想です。
田淵:目標にしたくなるお話です。
田中:ワイン醸造に関わっていた頃もありましたから、今日は楽しみにしてきました。シチリアのワイナリー巡りなど、イタリアには良い思い出も多いのです。
田淵:そうだったのですね。私のドイツ時代のパートナーがふたりともシチリア人だったので、私も毎年、夏になると行っていました。
田中:そうでしたか。実は私も田淵さんの記事をネットで拝見しておりまして、感銘を受けたことがあるんです。それは「文化を伸ばす」と表現されていた点なのです。
田淵:新しい文化をつくりたいと言った記事ですね。イタリアのほぼ全土を巡り、様々な厨房を経験する中でイタリアンの本質は地方料理にあると確信し、その上で自分を表現したいと思ったのです。
田中:今、私共がやっていることも「新しい文化をつくる」ことなので、共感しました。「富士御殿場蒸溜所」ではスコッチタイプのモルトだけでなく、アメリカのバーボンタイプを含めた多様なウイスキー原酒づくりをしています。
洋モノとして歴史のあるウイスキーの本筋を押さえながらも、そこに独自の技術を融合させたウイスキーづくり。新しい価値観を生み出し、オリジナリティある製品づくりを目指しています。
田淵:「富士山麓 樽熟原酒50°」を頂きましたが、すごくまろやかでした。それでいて、飲み応えはしっかりとある。甘い香りも重厚感があって美味しいと思いました。
田中:この商品のコンセプトは「原酒の味わいそのままに」です。樽からそのままグラスに注いだ時の美味しさを商品化し、ご家庭やお店で気軽に味わっていただきたいという想いからつくられたウイスキーです。
“樽出し”の状態に近いアルコール度数50°でびん詰めすることに加え、冷却ろ過を行わないノンチルフィルタード製法を採用することで〝樽熟原酒〞本来の味わいを愉しめます。
田淵:味わいも繊細ですね。今回、田中さんの話から思い浮かんだのはアメリカのハンバーガー。繊細さに合わせ、パテは優しい味の仔牛にしました。ちょっと試食用に作ったので召し上がって下さい。
「富士山麓」ハイボールと好相性なイタリアンハンバーガー
繊細で豊かな樽熟香と果実香が立ち上がる「富士山麓」ハイボールに合わせるため、パテは優しい味の仔牛、スライスチーズは香り高いイタリアのスモークチーズを採用。
さらにマイクロルッコラをサンドし、「富士山麓」ハイボールのまるみのある味わいに清涼感をプラスした。¥900。
ポテトには「樽」のイメージからウッディな香りのドライマッシュルームパウダーを振りかけている。¥800。
これらはアラカルトメニューにて8月1日から1ヶ月間提供される。
15年の欧州生活で体得した技と心を東京という舞台で華麗に披露
『サッカパウ』
「クリエイティブ・イタリアンとワイン」を標榜し、「今をたのしむ空間」を提供する今、話題のリストランテ。伝統料理を田淵シェフのオリジナリティで華麗に昇華。
堂々たるオープンキッチンに、田中氏も「レストランに入ってから帰るまでがひとつの料理。この時間も一種のプロダクトで、赴かないと味わえない」と絶賛。
富士の自然が育んだ、奥深い味わい
左/清らかで奥深い味わいと樽熟香が豊かに広がる「富士山麓 樽熟原酒50°」。口に含むと甘くまろやかな香味が広がる。右/熟成のピーク(マチュレーションピーク)を迎えた原酒を厳選しブレンドした「富士山麓」の自信作「富士山麓 Signature Blend(シグニチャーブレンド)」。
シグニチャーブレンドは富士御殿場蒸溜所とキリンオンラインショップDRINXのみの限定販売。共に700ml、オープン価格。
【お問い合わせ】
キリンビールお客様相談室
TEL:0120-111-560
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