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  • たった1人の女 Vol.2

    たった1人の女:ホテルのプールで出会ってしまった男女の、夏の恋の危うい結末

    ある4人の男たちがいた。

    港区で生まれ育ち、多くの女性たちと浮名を流してきた彼ら。

    そんな彼らにはそれぞれ、東京で“たった1人”と言える女性がいた。

    他の誰にも置き換えられない、特別な女性―。

    これは、“たった1人”の女性と出会ってしまった、4人の男の、狂おしくも切ない物語。

    前回は、脳外科医・翔太が出会った優子との物語を紹介した。さて、今回は?


    その日智弘は“恋に落ちる”という感覚を、人生で初めて味わった。

    もちろん、その瞬間に恋に落ちた実感なんてなかった。

    ただ、よくわからない衝撃や衝動、戸惑いなど、いくつかの感情が智弘を一気に襲った。

    それは今日のようにとても暑くて、13時過ぎに20分だけ降ったドシャ降りの雨なんてまるで幻だったかのように、コンクリートがジリジリと熱を放っている午後だった。

    「はじめまして」と、明るい笑顔を向けてくる麻友に出会ったのは。



    34歳、外資系大手戦略コンサルティング会社で働く智弘のまわりには、美女が湧き出るように集まってきた。

    雑誌やテレビで見たことのある女性たちと食事をするのも、智弘にとっては特別なことではなかった。

    麻友に出会ったのも、雑誌で活躍するモデルとデートを重ねていた頃だ。

    幼馴染の雅基と、ホテルのプールで2杯目のビールを飲んでいる時だった。

    ホテルの顧客や会員のみが入れるプレオープンに招待されたという雅基に、誘われるまま付いて行ったのだ。

    「おお、久しぶり!」

    そう言って雅基が声をかけた女の子の隣にいたのが、麻友だった。

    麻友と目が合った瞬間から智弘はもう、抗いようもなく彼女に夢中になっていた。

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