2017.07.17
人形町の女 Vol.8結婚して家を買い、そして子どもを授かる。
今まで「幸せ」だと信じて疑わなかったもの。
しかしそれを信じて突き進んでいくことが、果たして幸せなのだろうか?
外資系化粧品会社でPRとして働く祐実、29歳。
結婚生活3年目、夫の浮気が発覚したのをきっかけに、話し合いを経てついに離婚を決意した。
今日は、かつて住んでいた豊洲の家に、荷物を取りに行く予定があった。
―私たち、もう別れましょう。
純との話し合いから、1週間が過ぎた。両親への報告や豊洲のマンションにある荷物の整理など、やらなくてはいけないことは山のようにある。
特に純の父親は大手新聞社の役員で、真面目で古風なタイプだ。姑である紀子からも「離婚は、考え直して欲しい」と再三......
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