ドクターラバー Vol.6

本命男とのデートが、2度目のドタキャン。傷心女を狂わせた熱帯夜

医者を好み、医者と付き合い、結婚することを目指す。

そんな女性たちを、通称「ドクターラバー」と言う。

日系証券会社の一般職として働く野々村かすみ(28)も、そのひとり。

彼女たちはどんな風に医者と出会い、恋に落ち、そして生涯の伴侶として選ばれてゆくのだろうか?

医者とドクターラバーたちの恋模様は、一筋縄ではいかないようだ。

かすみは、慈恵医大の内科医・城之内(34)初デートに行くが、病院からの呼び出しですぐにお開きになってしまう。一方、同期の里帆は、城之内の後輩・浅見(32)に誘いを断られる。

さらに、会社の同期・タケルのせいで落ち込むかすみを見かねて、里帆は城之内と3人でご飯に行くことを提案。そこで、医者へのアプローチ法を学ぶのだった。


苦悩するドクター・城之内


ああ、完全に僕はバカだな。

この間、久しぶりにかすみさんと里帆さんと、ご飯を食べたんです。

かすみさんとの初デートが序盤で終わってしまって、そこからリベンジしよう、しようと思っていたのですが、ちょうど研究論文の時期と重なってしまい、中々誘えず…。

ひと段落した頃、かすみさんからご飯のお誘いが来たんです。

「里帆と3人で」と言われたときには、がっかりしたような、でも少しほっとしたような気持ちでした。忙殺されていたせいで、恋愛に意識が向ききってなかったのでしょうね。

でも、3人でのご飯は、普通に楽しかった。

正直、2人との最初のお食事会では、警戒する気持ちがなくはなかったんです。医者という肩書き目当てか?と。

だから僕は、1対1のデートでも、必ず医者のデメリットを言うことにしています。そこで、相手の反応を見る。

もちろん、かすみさんにもそうしました。

けれど彼女は、純粋に僕の忙しさや体調を心配してくれているように見えた。そこで、僕の警戒はとけていきました。

前回の3人でのご飯のときも、かすみさんの少し意外な一面が見れた。

―恋愛の正解は、温かい気持ちになること。

彼女は珍しく、少し力のある声色でそう言っていて。この子はピュアで誠実なんだろうな、と思いました。

だから、ちゃんとした2回目のデートに誘おうと、約束を取りつけたのに…。

今日、僕はまた、ドタキャンをしてしまいました。

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