
東カレ的デートプラン:広尾駅から近いのに、あえてのタクシーでドキドキ感を2度も演出?
広尾の中華新店『茶禅華』。静かな住宅街に突如現れる、邸宅を改装した店構え。
階段を上りきらないと一瞬店だとは分からない外観に、彼女の期待値は膨らむ。
モダンシックな店内には中国の骨董品がディスプレイされており、その独特な雰囲気は何故か虜になる。
隣の人がいても、不思議とその距離が気にならないテーブル席で彼女と向き合う時間。
季節を追って変わるコースは1種類しかないため、メニュー選びでもたつく心配もない。きっと、彼女はこう言うだろう。
「こんな場所に、こんな素敵なお店があるなんて知らなかった!」
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最初は少量ずつ、食事の後半に進むにつれてボリュームが増える計16品ほどのコースをゆっくり堪能しているあいだに、時間はゆっくりと、優雅に過ぎていく。
料理を更に引き立てるペアリングを心ゆくまで楽しむうちに、彼女の緊張も徐々にほぐれ、警戒心はすっかり和らいでいるだろう。
いよいよ食事も終盤に近づき、彼女もほろ酔いになってきた。お腹も満たされ、お会計を伺う辺りで必ず出てくる台詞がある。
「二軒目、どうする?」
この時、まさか二軒目を決めていないなど、口が裂けても言ってはいけない。
女性は、自分のためにデートプランを練ってくれている男性を好む。特に数回目のデートなのに、二軒目まで決めていないのは、チャンスを失うことを意味する。
気心知れた間柄ならば構わないが、初めてのデートで“今から二軒目探すね”と言った瞬間に、その女性と、次はないと心得よう。
◆
『茶禅華』の店前の通りはタクシーが捕まりにくい。
少し歩き、有栖川公園側まで出てからタクシーを拾うも良し、あるいは店にタクシーを手配してもらうのも良し。
「近場で、もう一杯だけ飲まない?」
タクシーに乗り込み、少し彼女の方を見つめる。まだ、手を握るのは早い。ここでは紳士な態度を保つことを心がけたい。
「天現寺に、いい感じのBARがあるんだ。」
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