メニューによります2 Vol.2

「この男、嫌いじゃない」南麻布の隠れ家で挑発にのる女

男性から食事に誘われたら、必ずこう答える女がいる。

「メニューによります」

男をレストラン偏差値で査定する、高飛車美女ひな子が、中途半端なレストランに赴くことは決してない。

彼女に選ばれし男たちは、高飛車に肥えた彼女の舌を唸らせるべく、東京中の美食をめぐり、試行錯誤を繰り返す。

これまで多くのレストランで様々なドラマを見せてくれたひな子だが、美食を巡る冒険は、まだまだ続く。

前回は、セレブ王子・久保『Nabeno-Ism』の誘いに応じたが、今回は...?


「いつまでも、姫のお兄さん扱いに甘んじていられませんからね」

先日の『ナベノイズム』での久保の一言が、ふと耳に蘇る。

-ずっと、食事だけの関係ってワケにも行かないのかしら。

そんな風に思うと、ひな子は何となく、胸の奥にむず痒さを感じてしまう。

男たちに蝶よ花よと扱われるのはもちろん嫌いではないし、気分が乗れば、多少イチャつくことだってある。ふざけて色っぽい駆け引きのような会話をするのも、知恵くらべをしているような感覚で面白い。

そう。いくら周囲から高飛車と言われようとも、自分を素敵なレストランに連れて行ってくれる男に対して、ひな子はそれなりに寛大であるつもりだ。

しかし、それ以上踏み込まれるのは、どうも苦手だった。

男たちの目の中に「欲」がのっそりと顔を出したときは悪寒を覚えるし、さらに恐ろしいのは、彼らから「本気」の気配を感じるときである。

そういう男たちを目の前にしたとき、ひな子はどう処理したらいいのか、分からなくなってしまうのだ。

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