LINEの答えあわせ【A】 Vol.9

先輩に紹介された女性からのLINE、既読スルーにはできません!LINEの答えあわせ【A】

昔から、異性に気持ちを伝える手段として、“手紙”が多く使われていた。

その中には、相手を想う、数々の言葉がつづられている。

時は、2017年の東京。

日々行き交うLINEに対して、現代の男女は何を想うのか。

未読スルーでも既読スルーでもなく、丁寧なLINEをくれるのに、二人でご飯に行けない武雄に焦りを募らせるひとみ。

その真相や、いかに。


「武雄、今彼女いるのか?」

大学の、正確に言うと中等部からのゴルフ部の先輩である圭吾さんと飲んでいた時、急に振られた質問に思わず咳き込んだ。

「今、いないんですよ。この前彼女と別れちゃって。」

先月、色々あって彼女と別れた(未だ引きずっており、傷心中)。

そんな話をしていると、圭吾さんは意気揚々と同期を紹介すると言い始めた。

「綺麗で、いいやつで。武雄に紹介するよ。」

先輩の発言は、絶対である。

しかも圭吾さんはただの大学の先輩ではない。“ゴルフ部”の先輩だ。有無も言えないまま、気がつけばその翌週に三人で食事をすることになった。

それがひとみさんとの出会いだった。



「噂通りの素敵な後輩!圭吾、やるじゃん。」

ひとみさんは明るくて性格も良さそうで、且つとても綺麗な人だった。何で彼氏がいないのか、少し不思議に思う。

「ひとみさん、そんなお綺麗なのになんで彼氏がいないんですか?俺だったら放っておかないけど。」

そう言うと少し照れるひとみさんを見て、年上ながらもちょっと可愛いなと思った自分がいた。

「ひとみと武雄、合うと思うんだけどなぁ〜。どうよ?」

俺の肩をバシバシと叩きながら圭吾さんが笑っている。そんな圭吾さんを横目に、自分は話が途切れぬよう、気を遣う。

先輩の手前、盛り上げるのが後輩の役目だから。

もちろん、LINEにおいてもその上下関係は、絶対、である。

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