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赤坂の夜は更けて Vol.9

赤坂の夜は更けて:魅力的な女友達への敗北感から、思わず口走った残酷な一言

夜更けの赤坂で、女はいつも考える。

大切なものは、いつも簡単に手からすり抜けてしまう。

私はいつも同じところで立ち止まり、苦しみ、前を向こうとして、またつまずく。

29歳、テレビ局の広報室で働く森山ハナは、ひと回り年上のプロデューサー・井上と出会う。

ハナは徐々に井上に惹かれていくが、元彼・渉君が 「彼女と別れた」と言って ハナの元へ戻って来た。今日は、親友の葵にそのことを相談する予定だった。


「葵ちゃん。ちょっと相談したいことがあるんだけど」

打ち合わせが終わり、帰ろうとすると、葵は編集長に呼び止められた。

葵は今日、神保町にある出版社に来ていた。葵が担当する化粧品メーカーの、タイアップ記事の打ち合わせのためだ。秋冬に向けて、マットな質感の口紅を7色発売するら......


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赤坂の夜は更けて

夜更けの赤坂で、男はいつも考える。

大切なものができると、なぜこんなに怖くなるのだろう。

僕はいつも同じところで立ち止り、苦しみ、前を向こうとして、またつまずく。

赤坂で、男はある女と出会う。彼女の名前はハナ。ひと回りも年下の女だった。

夜が更けていくたびにどんどん深くなる男の心の闇に、ハナは一寸の光となるのか…?

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