フリーランス女の収支 Vol.1

フリーランス女の収支:年収1,300万。2度の転職を経て独立した女の、華麗な年収遍歴

外資系コンサルティングファーム秘書:年収800万(26歳~28歳)


再び転職活動を開始した理香子さんが手に入れた職は、外資系コンサルティングファームの秘書だった。

「ここでは秘書業務に限らず、資料の翻訳やクライアントワークまで手伝うように。今振り返っても、試練の連続でしたね。」

当初は秘書として入社したが、“年収に見合った仕事をして欲しい”と言われ、任される仕事も増えた。このクライアントワークで仕事の壁にぶつかる。

ボーナス含めた年俸制で、年収は800万。月の手取りは約60万。

しかし激務が重なり、メニエール病を患い退職。そして結婚を機に、専業主婦となった。

Webショップオーナー:年収960万(30歳~現在)


結婚を機に退職し、暫くは悠々自適な主婦生活を楽しんでいた理香子さん。

「暇なときに限って、何故か取りたくなる資格。まさに典型的な“暇な主婦”の枠にはまり、当時は資格マニアになっていましたね。」

可笑しそうに微笑む理香子さんだが、野菜ソムリエに始まり温泉ソムリエ、ハーブ検定、酵素ジュースアドバイザーにヨガインストラクターなど、とにかく資格取得に熱を注いだ。

しかしある日、表参道の交差点に大きく貼り出された、とある資格検定のポスター内で微笑む、某人気モデルと目が合った(気がした)。

それを見て、ふと我に返ったそうだ。

「“私、何をやってるんだろう...”と思ったんです。こんな資格ばかり取っていても、社会の何の役にも立っていないと。」

そこから一念発起し、当時気に入って海外から個人的に取り寄せていたヨガウェアのネット販売を始めることにする。

「そのブランドに直にメールを送り、交渉し、日本での販売権を得ました。個人輸入ですが、売り上げは販売直後から上々で。」

元々親交があった有名なインフルエンサーを起用したPRと、丁寧な対応が功を奏し、50万の仕入れで150万の利益を上げる月も出始めた。

現在の粗利は、月平均80万。

ちなみに最初の資金は、旦那様が出してくれたそうだ。(そして今も、まだ旦那様には返していない。)

雑誌編集:年収480万(31歳~現在)


Webショップの売上が順調な一方で、輸入し、販売するという単調な仕事に少し飽き始めた理香子さん。

「ECをやっている人は、皆言います。段々、自分にしかできない仕事をしたくなるんですよね。」

そんな時に、たまたま知人から声を掛けられたのが雑誌編集の仕事だった。

最初はライターとして入ったが、元々ファッションが好きで、文章力にも長けていた理香子さんは才能を発揮し、瞬く間にその実力を認められ、編集者になった。

「自分で作り出す仕事ですし、お金ではなくやりがいを感じられる。今までの仕事も好きですが、自分が輝ける場所はここにあり、という感じでしょうか。」

現在Webショップの方は人に任せ、編集の方の仕事を更に増やすかどうかも検討中だという。

「意外かもしれませんが、年収1,300万を稼ぐのは簡単なことですよ。」

自分のやりたい仕事をし、自分の好きなように生きている理香子さんは、非常に美しく、凛としていた。


▶NEXT:5月16日 火曜更新予定
金なし、家なし、予定なし?無一文から手に入れたカリスマ料理研究家の座

この記事へのコメント

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No Name
自分も努力を怠らないし、夫は理解があるし、素敵な夫婦!
2020/10/08 07:302

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