外資系投資銀行でバックオフィスを担う、有希、30歳。
彼女は「業界内での出世」を狙うべく、様々な港区おじさんと関係を深めていく。
業界内にとどまらず、事業会社の地位ある人物にまで触手を伸ばしていき、港区の酸いも甘いも知り尽くした彼女に与えられた呼び名は、“港区おじさんコレクター”。
最初は出世のための社交だったものの、徐々に港区おじさんの世界にハマり、港区おじさんのポートフォリオを組むようになってしまった有希が、港区の裏側を暴いていく。
業界でのスーパースターである勇人を新たにコレクションに加えた有希。そもそも有希はなぜ複数人の男性をコレクションするようになったのか。
6年前の記憶を辿る。
新しい恋愛のカタチ?夢にそそのかされる女達。
AM8:00
マグカップを両手で持ちながら、有希はコーヒーの匂いが給湯室に充満するのを楽しむ。夜の遅い投資銀行は、朝もだらだらと開始が遅い。
寝惚け眼で出社するチームのためこっそりコーヒーを入れておくのが有希の日課だ。
「有希!こんなところにいたのね。探したんだから......
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