無難戦隊MARCHマン Vol.11

「学歴なんて関係ない」胸を張って言えますか?立教卒男が学歴コンプレックスを打ち破る

あるベンチャー企業に、MARCH出身の5人の男たちがいた。彼らは、こう呼ばれている。

―無難戦隊MARCHマン―

「平均より良くても、所詮上には上がいる。俺らは、どんな理不尽な仕打ちにも、無心で打ち返すだけだ。」

それが5人の口癖だ。

ベンチャー企業「キャリアナビ」では、東大卒の東出が部長に就任。売上最下位だった法政出身のアユムは、他部署へ異動させられそうになる。しかし何とか異動を取り消そうと、売上1,000万の競合プレゼンに臨む。

そのプレゼンから5日後、アユムは結果連絡と思われる電話を取った。


オフィスに鳴り響いた1本の電話。それは、プレゼンした大手飲料メーカーの課長・小川だった。

「はい、キャリアナビ第一営業部・五島です。先日は、ありがとうございました」

緊張しているアユムは、いつもより声がワントーン高くなってしまった。

「はい、はい。……はい」

ープレゼンの結果、どうなんだ!?

他の4人は、注意深くその電話のやり取りを聞いていた。皆の神経が1本の電話に集まっている。わずかに聞こえてくるアユムの声色で、どうにかそれを読み取ろうとしているようだ。

この2週間、MARCHマンの5人はこれまでにない団結力を発揮して、アユムを手伝っていた。それぞれの得意分野を活かして仕込んだプレゼンは、完成度が高かったはずだ。

これがうまくいけば、アユムの異動は免れる。それは、嫌味な上司・東出への逆襲の意味がこもっていた。アユムは、どうしてもこの競合プレゼンを勝ち取りたかった。

「…そうですか!」

10分ほどのやり取りが続いただろうか。「ありがとうございました」と電話越しに深々と挨拶し、アユムは静かに受話器を置いた。

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