無難戦隊MARCHマン Vol.6

法政がMARCH集団から「戦力外通告」された日。危機感を持った男がとった行動とは

あるベンチャー企業に、MARCH出身の5人の男たちがいた。彼らは、こう呼ばれている。

―無難戦隊MARCHマン―

「平均より良くても、所詮上には上がいる。俺らは、どんな理不尽な仕打ちにも、無心で打ち返すだけだ。」

それが5人の口癖だ。

人材系のベンチャー企業、「キャリアナビ」第一営業部に所属する5人の MARCHマン

東大卒・東出が部長に就任以降、売上が下がっていることが判明。東出の強引なやり方に逆らうMARCHマンも。そんなある日、転職活動中の立教出身の茂雄が「話がある」と東出を呼び出す。


法政大卒・五島アユム。同僚を想う心優しき男


「話があるんです」

神妙な面持ちの茂雄を見たとき、アユムは思った。

―ついに、この日が来てしまった。

茂雄とアユムは、MARCHマンたちの中でも特に仲が良かった。営業成績が良くない2人には“同族意識”があったし、独り身同士プライベートでもよく遊んだ。お互いの家で夜中までゲームすることも度々で、翌朝フラフラになりながら出勤していた。

元々大企業志望だった茂雄は、この「キャリアナビ」での仕事にやる気がないようだった。

「ここは俺のいるべき場所じゃない」

飲むたびに、そんなことを言っていた。

前任の早川部長が解任され、東大卒の嫌味な上司・東出が来てから、その思いはさらに強まったようだ。

転職活動を始めた茂雄は、2社から内定をもらっていた。一つは同業界のベンチャー、もう一つは大企業の子会社で福利厚生がいいらしい。

―転職、決めたんだな。

複雑な思いで、アユムは茂雄の様子を見守っていた。

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