フォックス・アンブレラの男 Vol.8

窮地に立たされても、品格は失わない。男が背中で教えた威厳に、惹かれた男

たかが、傘1本。されど、傘1本。

その傘に、男の哲学が宿る。

英国製の紳士淑女のための傘、フォックス・アンブレラ。英国王室御用達で約150年の伝統を持つ、細く巻け、開けている時も美しい、細身傘の代名詞だ。

そんなフォックス・アンブレラを愛する男、克典42歳。傘から垣間見える人間性と、そこで繰り広げられる人間模様。ミステリアスな克典を、傘を通じて様々な女性が振り返る。

これまでに、年上の上司・克典に恋をした紗弥加、克典が昔恋をした年上の綺麗なお姉さん梨香子、若かりし頃の克典の恋人・美沙、結婚願望がない克典に嫌気がさして別れた亜美などを紹介した。今回の語り手は、初の男性?


寡黙な男のバック・グラウンド


克典さんを一言で言うと...カッコイイ、ですかね。チープな言葉ですみません(笑)だって本当に克典さんってカッコいいんですよ。

克典さんの下で、約10年間働いていました。元々、克典さんとは顔見知りで。克典さんが独立される際に声を掛けてもらったんです。

「涼介、お前のその営業力が必要だ。いつか必ず会社を上場させるから、うちの会社の可能性を信じて、ついてきてくれないか?」

ってね。しかし克典さんは本当に厳しくて、仕事の時は鬼みたいでしたね。鬼というか一匹狼でした。敵はいないけれど、なかなか人を寄せ付けないオーラがあって、話しかけるのさえ怖かったくらいです。


克典さんの前の奥さんが亡くなられてから、そのオーラが更に強まった気がしますが。

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