東京グラマラススカイ Vol.3

東京グラマラススカイ:本物を探すのはほぼ不可能?フェイク・シティー東京の嘘と真

—社会からの目を気にして、自分の欲望を隠して生きる大人たちへー

子供の頃、思い描いていた夢は何だったのだろうか。

大人の階段を登るたびに見失う夢のカケラ。
代わりに手にいれるのは、周囲の視線を気にして何となく合わせる術。

32歳・コンサル会社経営の翔太とWeb関連の広報として働くアキ。アキとの出会いによって、少しずつ翔太の欲望が解き放たれ始めた...


偽物で溢れかえる街・東京


「Haru Haru〜あの空へ...♫」

西麻布の交差点近くにある秘密のカラオケボックス。未だに、西麻布界隈に生息する40代のおじ様方はBIG BANGが好きだ。(それか、ちょっと分かっている人だと三代目を歌う。毎回『R.Y.U.S.E.I』を一度は聞く。)

「アキちゃん、こないだの歌手の子、どうだった?可愛いでしょ?あとさ、この子今売り出し中のモデルの子なんだけど、何か機会あったらメイクモデルか何かで使ってあげて〜。」

そう言って、今日の食事会主催者の社長から紹介されたのは、もの凄く偉そうにふんぞり返って座っている、モデルとは決して言えないような、微妙なAマイナスランクの20歳くらいの子だった。

「分かりました、機会があったら使いますね〜。」

そう言いながらも、こんな“自称”モデルを使ったら、会社のブランディングに傷がつく、と心の中で思っていた。東京は、皆自称モデル、自称タレントだらけ。一体、どこに“本物”はいるのだろうか?


—東京は、偽物で溢れ返っているフェイク・シティーだなぁ...


こんなレベルの女でもモデルと名乗れるのか...私の方がよっぽど可愛い。BIGBANGに合いの手を入れながら、ぼんやりと翔太のことを考えていた。このプラスチックな街で、翔太はどんな夢を見つけようとしているのだろうか。

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