結婚ゴールの真実 Vol.7

結婚ゴールの真実:ルンバより低い、夫の家庭内カースト身分。自虐男の賢きサバイバル

「結婚=ゴール」なんて考えは、古すぎる。

東京婚活市場は、婚活に勤しむ女で溢れかえっているが、当然ながら、結婚はゴールではない。そんなものは、幻想だ。

アンチ結婚主義者、吾郎、独身、34歳。長身イケメン、東大卒、超エリートの企業法務弁護士。

吾郎いわく、結婚をM&Aに例えるならば、M&A実施の調印式=結婚式であり、PMI(買収実施後経営統合)=結婚後の生活となる。東京婚活市場において、PMI軽視の風潮は非常に強い。

滑稽な既婚者たちの結婚生活を、彼独自の目線で、じっくりと観察していこう。


「俺の家庭内カーストなんてさ!とうとうルンバを下回ったぜ!!」

雅人はそう言ってワハハと笑い、その場にいる他のメンバーも釣られて笑った。

今宵、吾郎は久しぶりに食事会に繰り出している。お相手は、職種も学歴も様々なAランクの美女たち。会場は六本木の『黒猫夜』だ。

家庭内カーストの自虐ネタは、雅人の得意技である。彼は吾郎と同い年で、長年の遊び友達で既婚者だが、今でも時たま一緒に食事会や夜遊びに繰り出す。

もちろん嫁には内緒だそうだが、そう悪いことをしているわけではない。

雅人は既婚である旨を女性陣に決して隠しはしないし、変に手を出したりもしない。ただ飲みの席が好きなだけの、根っから明るい男だ。

しかし、男らしい整った顔立ちと巧みなトーク力で、彼は既婚者と宣言しているにも関わらず、非常にモテる。

「既婚者+自虐ネタ」

というタッグは、吾郎が思うに、高飛車女たちの警戒心を無条件に解いてしまうのだろう。

彼の十八番は鬼嫁自慢にも関わらず、食事会後半になると、必ず何人かの女は雅人に熱烈に熱い視線を送るのを、吾郎は知っている。

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