進化した中華が大躍進!2016年中華の概念を変えたのはこの6店

「中華の豊作年」といわれる2016年。若手の独立や、ベテランシェフの集大成など、個性豊かな話題店が続々と誕生した。

本場を感じながらも、東京らしく昇華されたハイレベルな名店ぞろいだ。

※この店舗は、現在閉店しています。

真っ赤なベルベットが印象的な内装は、建築家・前田太郎氏による独創的なデザイン。非日常の時間を演出する

煌びやかな空間で食す、スペシャリテの“干し鮑”『THE CHINOIS Taste of Canton』

永田町

赤坂プリンス跡地に、7月下旬に誕生した東京ガーデンテラス紀尾井町3階にある「達磨坂テラス」の一角。この特別感溢れる空間に相応しい料理を作るのは、単身北京へ渡り、特一級調理師に師事した経歴を持つ、総料理長の簗田 圭氏。「広東料理のベースは崩さずに、ソースや付け合わせ、盛り付けでオリジナリティを表現しています」と語る。

シグネチャー食材に掲げるのは、フカヒレやツバメの巣と並ぶ三大食材であり、縁起物として珍重されてきた干し鮑だ。『THE CHINOIS Taste of Canton』では、岩手県吉浜や青森県大間で採れた干し鮑を独自のルートで買い付けることを確立。

噛み締めるほどに旨みを感じる「干し鮑40頭とポルチーニ茸の特製オイスターソース煮込み」¥9,504

釜焼きトリュフチャーシュー、フォアグラ入り手羽先、漢方豚の肩ロースを使ったクリスピーポーク、鴨のローストなどがひと皿に盛り合わされた「シェフおすすめの香港スタイル特製前菜」¥2,376


1週間かけて水だけで戻し、スペアリブ、金華ハム、老鶏、鶏油などを加え、12時間ゆっくりと炊き上げている。艶やかなソースをまとった鮑が皿に鎮座する姿に惚れ惚れし、口に入れれば、上品な旨みと程良い弾力に至福を感じる。

ぜひ大切な記念日など、スペシャルな晩餐にいただきたい。

希少なふかひれと内子を合わせた鮮やかな「タイガーシャークの極太ふかひれ金糸と渡り蟹卵のスープ」¥10,800

都心ならではの夜景が望めるダイニング

シャンデリアが輝き、絨毯が敷かれた個室は、40名まで利用可能。様々なシチュエーションに対応してくれる

古き良き香港を彷彿する西洋風な空間で贅沢な時間を『香港1997 銀座店』

銀座

創業62年の中国料理『天津飯店』の姉妹店が、満を持して新ブランドをオープンした。店名に冠した1997年とは、香港が英国から中国に返還された年。古き良き香港のように、伝統を守り続けると同時に、新しい時代へ進化し続ける広東料理を展開する。

内装にも同様のコンセプトが反映され、ゴージャスな西洋風の店内には、時系列に当時の香港の写真が飾られている。高級感溢れる空間だが、料理の価格帯や内容の幅広さ、シチュエーションへの柔軟さも魅力だ。

たとえば、記念日などにぴったりな1万円以上の贅沢なコースを用意する一方で、アラカルトも充実。「本日の日替わり蒸し餃子」(972円)や「本日の春巻き」(756円~)などは、仕事帰りにビールのお供にするにも最適なメニューだ。

ディナーコースは、6,480円~だが、「飲み物込みで、女子会プランを」などという相談にも応じてくれる。使い方はゲスト次第という費用対効果抜群の一軒だ。1,000円台からあるランチもぜひチェックを。

紹興酒を香りづけに仕上げる「広東田舎風 豚肉と揚げ豆腐の土鍋煮込み」¥1,728

「牛ミスジの黒トリュフ炒めと牛ホホ肉のやわらか黒酢煮込みの二種料理」¥2,600

キッチンを望めるテーブル席

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