東洋経済:『最強の働き方』『一流の育て方』 Vol.12

世界のエリートが貴方にアドバイス!「嫌な仕事はすぐ辞めてしまったほうが大抵いい」

『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(ミセス・パンプキンとの共著)が合わせて22万部突破の大ベストセラーになった「グローバルエリート」ことムーギー・キム氏。

彼が2年半の歳月をかけて「仕事のIQの高め方」について完全に書き下ろした最新刊『最強の働き方――世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓』は、アマゾンでも4日連続で総合1位を獲得するなど、早くも14万部を超える異例の大ベストセラーとなっている。

本連載では、ムーギー氏のコラムを厳選し、東カレ読者へオススメの記事を紹介していく。今回は世界各国のグローバルエリートが送るキャリアアドバイスをお届けしよう。


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さて、シンガポールは雨季に差し掛かり毎日スコールが激しくて、ただでも高い湿度がさらにじめじめしているわけだが、読者の皆様はいかがお過ごしだろうか。

本日も前回に続いて「人生を振り返り、5年前の自分にキャリアアドバイスするとしたら何を助言するか」という問いに応えてもらったものを欧米や南米、中東、アフリカの世界的大企業で活躍する友人に送ってもらった。さっそくキャリアアドバイスの数々をご紹介差し上げよう。

【グローバル・キャリア・アドバイス Vol.5】 
“自分の仕事の目的の定義”を明確に

2年前に仕事を変えたときの経験から、自分に以下のようなキャリアアドアイスを送りたい。常に経営陣と話して、目的を定義すること。仕事で本当に何をしたいのかを宣言し、どのようなキャリアパスを歩みたいのかを話し、望んでいるプロモーションについても話すこと。

もしこのことでおとなしくしていたら、大抵現状で満足していると思われるから。私はこの方針を次の仕事では活かすつもり。トップマネジメントとの会議でこれらを試してみたら、全て私のために役立った。

<グローバルエリートからの講評>

自分の昇給や昇進について上司と交渉するのは日本人メンタリティというか、アジアンメンタリティだとやりにくいところだが、欧米やインドの友人はすごい剣幕で経営陣と昇給と昇進に関して激論を交わす。またそうしている彼らのほうが、なんだかんだいってとっとと出世していくのである。

これはそもそも経営陣に対して強気にでれるほど、代替が難しい高いパフォーマンスを見せていることが前提になる。仮にそのように大いに役に立っていても“おカネとか昇進の話を自分からするのは奥ゆかしくなく、下品だ”とみなされがちな日本のカルチャーが染みついてしまえば、激しい出世競争に乗り遅れるリスクが高いのでこの点肝に銘じておきたい。

私も大いなる誤解で勝手に肉食系で手におえないと思われがちなのだが、欧米の同僚からはいつも“経営陣にはもっと強気に、明確にやりたい仕事を突き付けないとなめられるだけ”と叱咤されたものである。

かといって会社の文化によっては“奥ゆかしい路線”の方が適切であることもあるので、空気をどれだけ読めるかの政治的センスが試されるのも難しいところなのだが、求められている仕事の目的を定義せずにぼんやりと何でもやっていると、苦労していろいろ働いた割に最後は報われない、ということになりかねない。“自分が何をもって評価されるのか”に関してはつとめて明確に定義しておかなければならないのだ。

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